文春オンライン
文春野球コラム

【広島】37年ぶりの連覇! ファンに今季のMVPを聞いたら票が真っ二つに

文春野球コラム ペナントレース2017

2017/09/19
note

9月18日は2017年で一番縁起の良い日だった!

「天赦日(てんしゃにち)」と「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」という吉日がダブルで重なる9月18日、2017年で一番のラッキーデー。今まで見たこともないほど真っ赤に染まった甲子園球場で、ついにカープのセ・リーグ優勝、37年ぶりのリーグ連覇が決まった。

真っ赤に染まった甲子園

 昨年に続き、地元優勝のチャンスを何度も逃すと、今年もまた、まるで映画のシナリオのような展開が待っていた。2007年夏の高校野球決勝、甲子園球場で涙した広陵高校の元エース・野村祐輔が、優勝をかけて再びそのマウンドに立つことになった。悔し涙から10年、長い年月を経て今度はプロ野球選手として。素晴らしい立ち上がりと、見事な粘りで6回1失点。先発投手として優勝への道筋を照らした。

 攻撃では、この日32歳の誕生日を迎えた新4番・松山竜平のバースデー打で初回に先制点をあげた。8月22日まで鯉の4番をつとめてきた鈴木誠也が怪我で離脱してしまって以降、その座を任されることになった松山。

ADVERTISEMENT

「カープの4番は鈴木誠也なので、僕は4番目の打者と思って打席に立っている」と謙虚な姿勢を貫いた。その結果、9月の成績は48打数23安打17打点 打率.479。「ハッピーバースデーディア松山〜♪」の大合唱の後、センターへと打球を伸ばした。

今年のカープらしい勝ち方で優勝!

 野村の後を継いだ一岡竜司が7回ウラにソロホームランを浴びて追いつかれたが、8回にバティスタのタイムリーで再び勝ち越し、9回を中﨑が締めた。

そして優勝が決まった

 残念ながら、野村に10個目の勝ち星はつかなかった。松山のタイムリーヒットも決勝打にはならなかった。しかし、この勝ち方こそが、今年のカープらしさではないだろうか。全員で闘う姿勢と、最後の最後まで諦めない逆転のカープならではの試合展開だった。

 監督もコーチも選手も裏方さんも、そして私達ファンも、最後の最後まで諦めない力がやっと一つになった瞬間であった。

優勝した勢いでファンに聞いてみました!

 突然ですがここで緊急アンケート。甲子園で喜びに沸くカープファンに、今シーズンのMVPやベストゲームを選んでもらいました!

文春野球学校開講!