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自分の目で見て体験する意義

 全国各地には沢田マンションのような、不思議でおもしろい、変わってて珍しい場所が無数にある。写真を挙げて紹介すると……

酷道の先にある深い森の中を1時間掛けて走るモノレール ©あさみん
各地の国宝のフェイクが並び洞窟で地獄体験したかと思えば大理石でできたアート空間が広がる珍寺 ©あさみん
消費税を取らずお釣りはピン札、営業時間7時間で週休3日。ステータスを持つ包装紙と紙袋に思い出が詰まった伝説の百貨店 ©あさみん

 こうした、行ってみないとわからない、行ったら興奮が止まらない、中毒性のあるスポットを、これからも紹介していきたい。

 私は自分のアンテナに引っかかる場所を見つけては、実際に行って、自分の目で見て驚きたいのだ。

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 紹介したいと考えるこれらの場所は、いわゆる有名な観光地と違い、不定休や臨時休業といった不測の事態が発生しやすい。そのため、時間に余裕を持ち、何があっても動じない広い心でのぞみ、できれば事前に連絡をしておくといいだろう。またほとんどの場合は車でないと行けないことも注意が必要。ルートや所要時間を調べ、余裕のあるスケジュールを立て、計画的に回るのがおすすめだ。まずは自分が住んでいる街で気になるところを探し、実際に足を運んでみてほしい。想像していた以上に、意外な発見があることだろう。

「行きたかったのに……」と嘆くことの無いように

 近年になって、お金や後継者、老朽化などさまざまな理由で、行ってみたかった店舗や場所が次々と閉店、閉鎖されている。「いつまでもあるだろう」「いつか行ってみたい」とのんきに構えていたが、閉まるときは一瞬だった。国で保護されているようなものはたとえなくなったとしても修復や再現がされるだろう。しかし、なくなってしまったら永遠に見ることができないものがあるのだ。今まで存在し続けてくれたことに感謝と敬意を抱きつつも、なくなることを食い止めることは私にはできない。しかし、体験し、記録に残すことならできる。なくなったものは二度と戻らないのだ。

 なくなるかもしれない……からこそ、記録に残しておきたいもの。それを求めて私は次の行き先を探している。