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【阪神】「NPB復帰を目指したい」そう珍しく公言した井川慶の終わり方

文春野球コラム ペナントレース2017

2017/10/07
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あの井川慶が大阪のテレビ番組にゲスト出演!

 早いもので、2017年のペナントレースも終わりに近づいてきた。私が応援する阪神は9月中旬に広島のリーグ優勝を許したものの、セ・リーグ2位でのクライマックス・シリーズ進出が確定。昨季が借金12の4位だったことを考えると、上々の結果だ。

 その一方で、このところの球界では現役引退や戦力外通告など、秋らしい人事の話題も続いている。我が阪神も決して例外ではなく、掛布雅之二軍監督の退任や、安藤優也と狩野恵輔の現役引退など、寂しいニュースも次々に報じられた。

 そんな中、9月27日にはもうひとつ気になるニュースを見つけた。ニュースはニュースでも、大阪の朝日放送で平日夕方に生放送されている『キャスト』というテレビのニュース番組。この中のスポーツコーナーに、あの井川慶がゲスト出演したのだ。

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9月27日放送のABC朝日放送「キャスト」に出演した井川慶 ©文藝春秋

 ご存知のとおり、井川は2000年代前半から中盤にかけて阪神のエースとして活躍したあと、MLBに移籍するも満足な活躍ができず、2012年にNPBのオリックスに復帰。詳細は割愛するが、とにかくいろいろあって、38歳となった今はベースボール・ファースト・リーグ(以下、BFL)という独立リーグの兵庫ブルーサンダーズで無給契約ながら現役を続けている。今季の兵庫での成績は、14試合に投げて11勝0敗、防御率1.09。衰えたとはいえ、さすがに独立リーグでは格がちがうようだ。

 よって、この圧倒的な好成績をもってしても、NPBの高いレベルで井川が通用するかどうか、つまり井川復活と言えるかどうかはわからない。ひとつだけ確かなことは、かつて痛めた肩や肘が現在は良好な状態で、元気にイニングを消化できるようになっているということだ。ストレートの球速も140キロを超えるくらいまで戻ってきているという。

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