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ビックリマン、妖怪ウォッチ、ドラえもんから王選手まで…! 児童学習雑誌「小学一年生」の“懐かし付録”で50年間を振り返ってみた

ビックリマン、妖怪ウォッチ、ドラえもんから王選手まで…! 児童学習雑誌「小学一年生」の“懐かし付録”で50年間を振り返ってみた

2021/04/17
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「マリオ」「ポケモン」…メガヒットコンテンツ繚乱の90年代

 90年代に入ると任天堂からスーパーファミコンの発売もあり、テレビゲームから派生した「スーパーマリオ」などのゲームのキャラクターが存在感を強めていく。

1992年2月号付録 ヨッシーけん玉
 
1992年10月号付録 空とぶマリオマント
 

「これはマリオをモチーフにした紙飛行機ですね。また、ヨッシーをかたどったけん玉を付けた号もありました。実は児童学習誌の宿命として、読者が男女両方いるんです。そのため、極端に男の子が好むものや、女の子が好むものというのは付録につけにくい。そのため、マリオを使う時でもカワイイ要素があるヨッシーを組み合わせたりすることも多かったです」

 そして96年にはついにメガヒットコンテンツ「ポケットモンスター」が登場する。このころからは公園の片隅などで、小学生たちが頭を突き合わせてゲームボーイで遊ぶ姿も見かけるようになった。老若男女を問わず人気を集めたコンテンツの威力は、当時の小学一年生にとっても大きなものだった。

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1998年6月号付録 ピカチュウききいっぱつゲーム

「ポケモンのキャラクターを使った『黒ひげ危機一発』的な付録ですね。剣を差すことで、真ん中のピカチュウが飛び出す。そういう因果関係を学習することで、ロジカルな考え方ができるようになるのが狙いですね。また、前述のように女の子が遊ぶことも考えて、キャラクターには“カッコイイ”よりも“カワイイ”感じのポケモンが選ばれています」