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坂崎 仁紀
2017/11/14

神田小川町「あから」 カレー屋による「汁なしカレーそば」という挑戦

ほんのりごま油の香り

genre : フード, グルメ

 そば屋さんがカレーうどんやカレー南蛮そばを扱うようになったのは明治時代後半。今も人気メニューの一つだ。

 それなら、カレー屋さんがそば・うどんのメニューに食指を伸ばしてもよさそうだが、ほとんど遭遇したことがない。パスタ屋さんにはインデアン(カレースパゲッティ)があるし、大衆食堂ではカレー焼うどんに出会うこともあるけれど。

夜限定 汁なしカレーうどん&そばを発見

神田小川町の路地裏にある立ち飲みカレー「AKLあから~カレーなる酒場~」

 神田小川町の路地裏にある立ち飲みカレー「AKLあから~カレーなる酒場~」の店主、鈴木啓嗣さんに飲みながらそんな話をしていたら、「それなら、うちにありますよ、ほら」と壁のメニューを指差した。

 驚くことにそこにはなんと「汁なしカレーうどん、汁なしカレーそば650円」としっかりと記されているではないか。夜限定のメニューだという。灯台下暗し。これは食べないわけにはいかない。

 

その前に名物カレーの紹介

「AKLあから~カレーなる酒場~」はカウンター5席だけの店で、昼はカレーボウルキーマ650円とカレーボウルミート3(さん)650円の2種類のボウルカレーを提供しているカレー屋さんで、夜は立ち飲みの店へと変身する。

 カレーボウルキーマは、トマトや野菜と豚挽肉を十分煮込み、オリジナルで調合したスパイス(コリアンダー、クミン、ターメリック、カルダモン、カイエンヌペッパー、クローブ、ナツメグ、ジンジャー、シナモン、マスタード、フェネグリークなど20種類以上)を途中から加え、ルーを煮詰めて作っていく。1昼夜煮込んで寝かせるというから本格的だ。

カレーボウルキーマ

豚牛鶏の3種類のお肉が一堂に カレーボウルミート3

 カレーボウルミート3(さん)は、豚牛鶏の3種類のお肉(ミート)を同様に煮込むのだが、途中でハチミツなどをさらに加え、小麦粉などを一切使わないでとろみを出している。キーマよりやや和風感のあるカレーソースをたっぷり味わえる。

カレーボウルミート3

 しかも、いずれもアルミのボウルで提供されるので、平皿より食べやすい。キーマ半分、ミート3半分のあいがけも頼むことができる。

 トッピングは、神田多町にある豆腐屋「越後屋」の豆腐、オリジナルコールスロー、ふわふわ納豆(納豆、生卵をよくかき混ぜたもの)などが人気だ。