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〈貸金業法違反で初公判〉“公明党のプリンス”遠山清彦に疑惑業者との関係を直撃「没落することも…」

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「生田さんとは年に2~3回飲んでいた」

「議員時代に交流のあった企業の社長さんに営業、自分の足で回りました。社員は私のほかに2名です」

――オシドリに助言も?

「香港に人脈もある私が現地の起業家にお声がけをしたんです。その後、オシドリが手を上げた。顧問契約ではないですが、オシドリの関係者とは電話でやり取りをしています」(オシドリは「(アドバイスを継続的に受けているのは)事実ではありません」と回答)

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 一方で遠山氏は、5月に東京地検特捜部に逮捕されたテクノシステムの生田尚之社長との親密ぶりも指摘されてきた。同社は遠山氏が代表の政党支部に17年に100万円を献金している。

――生田氏との関係は?

「生田さんとは友人の紹介で知り合い、年に2~3回飲んでいた。生田さんのお父様が開発した太陽光パネル付きの浄水器を、日本の政府開発援助でスリランカに導入したいと相談を受けたりしてね。ただ、100億円以上集めて、銀行に粉飾した決算書を出していたのは、今回初めて知りました」

――クラブでも一緒に?

「私と一緒の時は静かな感じでした。クラブでも端っこに座って。テレビで報道されたシャンパンタワーを派手にやる姿なんかは、私の前では見せなかった」

 だが、遠山氏の辞職で公明党は数少ない小選挙区の議席を失った。時を同じくして菅義偉首相と太いパイプを持つ学会の選挙担当、佐藤浩副会長も退職。佐藤氏は遠山氏の鞍替えを主導していただけあって、因果関係が取り沙汰された。

――衆院選への影響は?

「私の無責任な行動で、世間を騒がせ、公明党が守ってきた神奈川6区という小選挙区がなくなり、深く反省しています」