9年前に会長だった成田容疑者が掲載した挨拶文
そして、9年前に会長だった成田容疑者が当時掲載した挨拶文は出色だ。
「我がクラブは、楽しく、活気に満ちた、人々から注目されるような自慢のクラブ、あるいは独自の活動を行う個性あるクラブ」
そう評し、こんな目標を記している。
「親睦の機会を持ち友情、友愛の確認をはかる」「女性会員の入会を考える」
だが実際の親睦の場で行われたのは、呼びつけた女性コンパニオンに対する性接待の強要だった。彼らは社会奉仕とはほど遠い、男の欲望をむき出しにした行為によってこそ、友情と友愛の確認がはかれると考えたのだろうか。
集まりがあった昨年9月は兵庫で4度目の緊急事態宣言が発令
集まりがあった昨年9月24日は、折しも世間が新型コロナ流行の第5波を受け、兵庫県でも4度目の緊急事態宣言が発令されていた時期だった。飲食店は酒類の提供自粛を求められ、営業を休む店も多かった。それでも親睦の宴を諦められない男たちが手配したのは六甲山中の別荘とコンパニオンだった。女性たちの派遣を依頼した先も、4人の仲間が経営する会社だという。
「そうした人間関係があると、被害者側も大事にしづらい。一般的には加害者が被害者にカネを払って示談に持ち込むケースも多い。だからこそ今回の事件は悪質だと言えるが、それ以上に行為の中身がひどかったということでもある。全容を解明するために捜査はまだ続けている」(前出の捜査関係者)
羽目を外して一時の享楽に走り、子や孫のような年頃の女性を性の対象として弄んでいた時、彼らに高い倫理観が働かなかったのが残念だ。