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特集神童は大人になってどうなったのか?

山尾志桜里、望月衣塑子を生んだ学芸大附属高 “神童少女”は大人になっても戦い続ける

山尾志桜里、望月衣塑子、香山リカ、最高裁判事、SKE48、プロボクサー

2018/01/05

 東京学芸大学附属高校。中学、高校受験の塾関係者、保護者から「ガクダイフ」と呼ばれることがある。

 1990年代まで、女子がもっとも多く東京大に進学する学校だった。一学年が約330人で男女比率が半々だったこともある。『神童は大人になってどうなったのか』(太田出版)で遭遇した学大附OGは才気煥発で「強い人」という女性が多かった。

 2017年で旬な人と言えば、山尾志桜里(1993年卒)、望月衣塑子(1994年卒)であろう。

神童は大人になっても受験生気分が抜けきらず……

 山尾志桜里は保育園不足を追及する側から、不倫疑惑で追及される側に立たされた。小学生のとき、ミュージカル「アニー」のオーディションに合格する。アニーを演じながら、通知表ではオール5を通し、東京学芸大学附属大泉中学校に合格した。勉強はいつでも、どこでもできる。10分で参考書の1ページぐらいはできる、それには気合いだと豪語して、当時、受験生の定番『基本英文700選』、山川『詳説世界史』を丸暗記するなどして、東京大に現役合格を果たす。

山尾志桜里氏 ©文藝春秋

 山尾の受験前の一コマである。

「『めんどう臭いから合宿にしちゃおうか』みたいな感じになってきて、一月はほとんど、合宿のような感じで勉強していました。といっても、いちおうは三、四日泊まると一度家に帰って、一、二日くらい一人で勉強して、また行く、それが基本パターンでした。離れでしたし、歯ブラシも着替えも持ち込んで、二人きりで生活しているような気分になって、なんとなく楽しかったですね。(略)心を許し合える友だちだったので、勉強するときも相手が気にならないでペースが守れます」(『アニーの100日受験物語――私は、コツコツ勉強する優等生ではなかった』ゴマブックス、1995年)。

 神童は大人になっても受験生気分が抜けきらず、「心を許し合える友だち」の弁護士とマンションやホテルで勉強合宿を行い改憲論議のため理論武装に余念がない。安倍政権と戦うために。