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大分合同新聞が2017年もっとも驚いたニュースは「砲弾の届け出、相次ぐ」

大分合同新聞が2017年もっとも驚いたニュースは「砲弾の届け出、相次ぐ」

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©iStock.com

 2017年、日本の各地方ではどんなニュースが報じられたのか。文春オンラインは、地域に密着する報道機関である地元紙にアンケート調査を実施しました。

 それぞれの都道府県で大きく報じられたニュース第1位から3位まで、そして2017年もっとも“○○○”(笑った、泣いた、驚いた……など)ニュース、いまから注目している2018年のニュースをご紹介いただきました。

 大分合同新聞が選んだ、大分県のニュースは……。

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◆ ◆ ◆

2017年重大ニュース 第1位

「水害で深刻な被害」

  県内は立て続けに水害に見舞われ、深刻な被害を受けた。7月5日の福岡・大分豪雨では日田市で大規模な土砂崩れが起きるなど、同市で計3人が死亡。全半壊したり、浸水した住宅は県全域で約1370棟に上った。JR久大線の鉄橋も流された。

 9月17日には台風18号が最接近。河川の氾濫が相次ぎ、津久見市ではほぼ全域に浸水被害が広がった。住宅被害は県南部を中心に約3300棟。豊後大野市で1人が死亡した。

 国はいずれも「激甚災害」に指定し、復旧工事が始まった。ただ、自宅に戻れない被災者も多く、生活再建への道のりは長い。

2017年重大ニュース 第2位

「別府市で『湯~園地』が開園​」

 温泉と遊園地を組み合わせた「湯~園地(ゆーえんち)」が7月下旬、別府市の別府ラクテンチで開園された。市が制作したPR動画が発端となった期間限定イベント。長野恭紘市長が「動画の再生回数が100万回を突破したら実現する」と宣言したことから大きな話題を集めた。

 公金を使わず、インターネット上のクラウドファンディングと寄付で資金を調達。温泉成分を含んだ泡を積んで走らせるジェットコースターなど12のアトラクションが実現した。全国から約9000人が来園し、夢のテーマパークを楽しんだ。

2017年重大ニュース 第3位

「朝地町で地滑り、住民避難​」

 5月16日、豊後大野市朝地町綿田の民家で地割れが見つかり、日ごとに範囲・規模が拡大した。原因が分からないため、市は災害対策基本法に基づき立ち入り禁止もしくは立ち入り制限の「警戒区域」(約34ヘクタール)を設定。最大で9世帯17人に避難勧告を出した。

 国や県による調査の結果、棚田の地下を流れる水脈による地滑り災害と断定。水抜き作業で沈静化した。12月18日には警戒区域を約10.5ヘクタールに縮小。約14億3000万円を投じて集水井や鋼管くいによる本格的な対策工事を始めたが、2世帯4人に対する避難勧告が続いている。

豪雨の影響で橋が流され、途切れたJR久大線の線路 ©時事通信社

2017年もっとも“驚いた”ニュース

「砲弾の届け出、相次ぐ」(12月28日)

 県内各地で今年、砲弾の届け出が相次いだ。5月下旬に杵築市山香町野原の八幡神社で見つかり、報道されたのをきっかけに、「うちにもある」との連絡が急増。大半は神社の境内や拝殿で確認され、「征露記念」「忠魂碑」の文字が記された物も。先祖から受け継ぎ、自宅の神棚に飾っていた人もいた。安全確保のため次々に撤去された。

2018年注目のニュース

 第33回国民文化祭・おおいた2018、第18回全国障害者芸術・文化祭おおいた大会

 2018年10月6日(土)~11月25日(日)

 大分開催は1998年以来、20年ぶり2回目。地域の文化・歴史を見つめる大きなきっかけとなる。

大分合同新聞が2017年もっとも驚いたニュースは「砲弾の届け出、相次ぐ」

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