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連載尾木のママで

ももクロ・有安杏果さん“卒業”と、昔のアイドルの“引退”との違い――尾木ママ

尾木のママで

2018/02/01
イラスト 中村紋子

 先月十五日、有安杏果さんがブログで突然のももいろクローバーZ“卒業”宣言。ボクら「モノノフ」(ももクロファン♥)の間に激震が走ったワ。余りに急な発表だったので、六日後の卒業コンサートには行けなくて超残念!

 ボクのファン歴は長いの。ももクロちゃん結成は二〇〇八年。“尾木ママ”デビューは翌年だから親しみを感じてくれたのか、イベント「ももクロ試練の七番勝負」に呼んでもらったのが出会い。その後西武ドームでのライブを見に行った時楽屋にお邪魔したら、皆Tシャツ姿できびきび動いてる! 路上ライブから叩き上げてアイドルの頂点に上り詰めた一生懸命さと、素顔の素朴さに心奪われたわ♥

 今回印象に残ったのは、有安さんの晴れやかな表情。子役時代から芸能界にいて、一回距離を置いてみるけれど、初めての「普通の女の子の生活」を送ってみないと今後何をしたくなるかはわからない。だから「引退」ではなく「卒業」という言葉を選んだとか。在学中に視野が広がったことも背景にあるかもね。

 発表翌日から次々テレビ出演するメンバーたちの表情も何と、明るいこと! 有安さんは芸能活動の傍ら日本大学藝術学部写真学科に通い四年で卒業。並々ならぬ努力を間近で見ていたからこそ、四人も彼女の新たな出発を心から応援できるのではないかしら。

 昔のアイドルの「解散」「引退」宣言はどれも悲壮だったけど、最近のアイドルの「卒業」「充電」発表に、悲壮感はゼロ。むしろすがすがしいくらい前向き。今はSNSで容易に表現活動もできるし、様々な経験をした後、また違った魅力で芸能活動に復帰される方も多い。生き方が自由で多様な時代に変化したなあと実感するわ。有安さんも、他のメンバーの皆も、それぞれ自分らしさを大切にこれからも歩んでほしいわね。尾木ママ、ずっと応援してるわ!