文春オンライン
東大野球部のキャプテンが痛感した「チームの甘さ」とは…他の強豪校と「人生の賭け方が違う」《東京六大学野球》

東大野球部のキャプテンが痛感した「チームの甘さ」とは…他の強豪校と「人生の賭け方が違う」《東京六大学野球》

『東大野球部には「野球脳」がない。 最下位チームの新・戦略論!』#1

2023/04/08

source : 文藝出版局

genre : エンタメ, スポーツ, 教育

note

――第一印象というか、東大野球部の練習会には行きましたか。

松岡 行きました、年に1回。 

――1年生の春シーズンには、慶応の増居翔太や立教の山田健太が結果を残しているのを、神宮のスタンドから見ていたわけですよね。

ADVERTISEMENT

松岡 練習会のときには、わかんなかったんですけど、高校時代から大学野球の厳しさを聞いていたので、東大野球部の人たちって、僕たちにやさしくしてくれるけれど、すごいんだろうなって思っていました。カッコいいな、一生懸命に戦ってすごいなって(笑)。大学に入って練習やったら、すごいヌルい。エラーしたってヘラヘラしている感じで、緊張感がないんですね。

「僕らは実力不足を自覚しなければならない」

――入学したのは浜田一志監督(2013年~2019年)の最後の年で、連敗街道の真っ只中、ピッチャーもそろっていませんでした。

松岡 64連敗しましたからね。

――松岡さんは東大野球部に、物足りなさとか、忸怩たる感じとか、最初からあったんですか。

松岡 僕もそうかもしれないけど、東大野球部って、カッコつけちゃうんです。実力差をわかっていればいいんですけど、六大学野球っていう世界で、やつらと同じフィールドで戦っているかもしれないけど、僕らは実力が足りていないことを自覚しなければならない。

 明治に負けても森下(暢仁・広島)からヒットを打ったからって、なんやねんって話で、分不相応なんです。真剣に戦わなければならないのに、バッティング練習のホームランぐらいで喜んでいるんだから。

東大野球部のキャプテンが痛感した「チームの甘さ」とは…他の強豪校と「人生の賭け方が違う」《東京六大学野球》

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文藝出版局をフォロー