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就寝時「冷房の切タイマー」は何時間が正解? 家電のプロが教える「エアコンの電気代」節約術

2023/07/25
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 2023年の夏は、7月下旬から8月初旬にかけて高気圧が張り出し、西日本や沖縄が猛暑となると天気予報で発表がありました。

 かたや世界情勢の影響で燃料が高騰しています。熱中症予防のためにエアコンを使いたいところですが「寝る時ぐらいは消して電気代も節約したい」「ペットがいるのでエアコンをつけっぱなしにしたいが、電気代が心配で設定温度を1℃下げるのもためらわれる」とお悩みの方も多いでしょう。

 ここでは誰にでもできるエアコンの電気代節約術をご紹介します。

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©iStock.com

エアコンは「つけっぱなし」が経済的?

 結論からいうと、「人センサー」がついている最新タイプのエアコンは「風量」「風向」「節約」「気流」など、「自動」という選択肢があればかたっぱしから「自動」にするのがベストです。リモコンを操作するのは、明らかに遠出をするときと、寝るときだけ。あとはエアコンをつけっぱなしにしておけば、部屋に人がいなくなると30分程で送風運転に切り替わり、人が戻ってこなければ自動的に電源を切ってくれます。

 エアコンの操作をするのは設定温度のみ。あとはエアコンに任せておけば設定温度になるまでは強風で急速に部屋全体を涼しくし、設定温度に近づくと静かに送風して室温を一定にしてくれます。エアコンは一番合理的でコスパのいい風量と風向を自動で切り替えるので、手動であれこれ操作するのはオススメできません。

本体のプラスチックとは明らかに違う小窓がある
カバーを開くとドーム型の部品。これが人センサー

 ただしペットがいる場合は話が変わります。エアコンのセンサーは人のみを見分けるので、暑さに弱いペットのために一日中運転させたい場合は、「節約」や「エコ」といった自動で電源を切るメニューはOFFにしてください。

 人がいなくなっても運転するようになっているかを確認するには、ペットだけを残して45分ほど部屋から離れてください。たいていのエアコンは30分で冷房から送風、もしくは電源をOFFにするので、45分後に入室してエアコンが運転していることを確認します。

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