若村麻由美(56)が主演を務めるフジテレビ系連続ドラマ「この素晴らしき世界」の初回が本日10時より放送される。
地上波連続ドラマへの出演は実に20年ぶりとなる若村。往年のドラマ「飢餓海峡」でのヌード披露から、芸能マスコミを騒がせた“教祖”との結婚会見まで、波乱万丈な人生を報じた「週刊文春」の記事を再公開する。(初出:週刊文春 2023年3月16日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)
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3月6日に初日を迎えた舞台「ハムレット」で、女優・若村麻由美(56)が貫禄の演技を見せている。
「演出は野村萬斎で、若村は萬斎の長男・裕基が演じるハムレットの母親役。日本舞踊・坂東流の名取でもある若村の立ち姿や身のこなしも見所です」(演劇記者)
若村は東京・練馬区の出身。高3の時、仲代達矢主宰の俳優養成所「無名塾」の舞台を見て感銘を受け、入塾試験に応募。130倍を超える難関を突破した。
入塾3年目の1987年、NHK朝ドラ「はっさい先生」のヒロインに応募者723人の中から選ばれ、一躍ブレイクする。
「『無名塾だから演技はできるだろう』と演技指導がなくて苦労したというが、おてんばな英語教師役を演じ切り、エランドール賞新人賞も受賞した」(同前)
翌88年にはドラマ「飢餓海峡」に娼婦役で出演。萩原健一と大胆な濡れ場を演じ、清純派の殻を破った。
「当初は躊躇していたが、共演した仲代から『しっかりやれ』と言われ、吹っ切れたそうです。入浴シーンや和服での激しい絡みではヌードを披露。一気に役の幅が広がった」(芸能デスク)
その後、NHK大河「春日局」「信長」に出演し、2時間ドラマで主演するも、「役者に向いていない」と自信がなかったという若村。
「31歳の時、NHKの番組でヒマラヤ登山を経験し、物の見方や考え方が激変。『シンプルに生きよう』と決めたそうです」(同前)