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「死んじゃえばいい…」酒・オンナ・ギャンブルに依存し、認知症になった実父とダンプ松本(62)が45年ぶりに話して気づいたこと

ダンプ松本インタビュー#1

2023/08/19

genre : エンタメ, 芸能

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 ネットフリックスドラマ『極悪女王』で今再び脚光を集めているダンプ松本。女子プロレスラーとして人気を集めた栄光の陰には、人知れず苦悩した日々があった。酒・オンナ・ギャンブルに依存していた父・五郎氏との確執を経て、見送るまでを振り返る。(全3回のうち1回/#2#3を読む)

◆◆◆

酒とオンナとギャンブルざんまいの父

――幼少期は埼玉の熊谷のアパートに住んでいたそうですね。

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ダンプ 風呂無し共同トイレで、4畳半一間のアパートに家族4人で住んでたよ。今思えば、どうやって布団敷いてたのかなって感じだけど。母がアパートの管理人をやっていたから、途中から空き部屋がでると、自分も妹も一人で部屋を使わせてもらってね。父親が全然働かなかったけど、家賃がタダ同然だったのは大きかったと思うよ。

©杉山秀樹/文藝春秋

――お母さまが家計を支えていたと。

ダンプ 母が工場でパートをしながら、座布団や掛け布団の綿をつめるような内職もしていてね。父が全く仕事をしなくてさ、トラックの運転手も一時やってたけど、すぐに辞めちゃった。仕事は好きだけど、働く仲間が悪いだとか色々言い訳して働かない。そもそも結婚する前から働かなかったらしいけど。

 父の実家は、そこそこ裕福な農家の家だったらしく、父は7人兄弟の6番目で甘やかされて育ったのか。中卒で働きもせず、親の金で車を乗りまわして、女の子をナンパばっかりしてたみたい。口が上手いしお調子者だから、周りからは優しいとか一緒にお酒を飲むと楽しいって言われてたけど、結婚して自分たちが生まれても酒と女とギャンブル三昧は変わらなかったんだろうね。

――お父さまは、一日中お酒を飲んでいたんですか?

ダンプ いやいや夜だけ。酒飲まないと生きていけないって感じじゃないし、朝から酒飲むほど金無いから(笑)。でも、夜は毎晩飲みに行ってたね。昼は自分も学校があったからわからないけど、パチンコや競艇に行ったり、ゴロゴロしてたんじゃないかな。そもそも家にあんまりいないしね。たまに帰ってくるとオロナミンC10本とかミカンを買ってきて、こっちもお土産欲しさに一瞬喜ぶけど、渡し終わったらどっか行けよって思ってた。

 たまに家にいると、自分は酒ばっか飲んで働かないくせに、夜ごはんは酒のアテと夜ご飯のおかずを別に作れって母に言うんだよ。

父の腕にガラスの破片が刺さって血だらけに…

――お母さまの負担がさらに…。お酒を飲んで暴れるようなことはありましたか?

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