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「一番揉めるのは性生活」「日本人はなぜ毎日しないのかって…」アフリカ最貧国で国際結婚した女性が語る、ブルンジ人夫と日本で暮らし始めたワケ

国際結婚夫婦インタビュー#2

2023/10/21
note

さつき 私は人種とかに対して偏見がないので正直悲しいというか、閉鎖的な考えやなって思いますね。「黒人はみんな出稼ぎ労働者や」みたいな決めつけの言葉もあるんですけど、エリックは全然そんなことないねんけどな、って。「黒人」はみんな同じじゃない。そういうことも分かってもらいたくてYouTubeをやっているところもあります。

――エリックさんにYouTubeに寄せられた反応を伝えましたか。

さつき はい、話してます。でも、エリックはあんまり気にしてなくて。彼の国でも「なんで外国人と結婚するんや」という閉鎖的な考えの人もいるみたいで、結局、どこの国にも一定、閉鎖的な考えの人はいるよね、という感じみたいです。

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子どもには国の違いをしっかり教育

――4歳のお子さん・メイセイくんはお母さんとお父さんの国の違いは理解していますか?

さつき 小さい時からその違いを強く教えていたので、メイセイ自身が「ママは日本人、パパはアフリカ人」と話すほど理解しています。

 知り合いに母子家庭の黒人のミックスの子がいるんですけど、ある時から「なんで僕だけ保育園の皆と違うん? 僕も日本人がよかった」と泣かれてしまったという話を聞いたことがあって。そういったこともあり、小さい時からちゃんと説明しておいて、子どもが大きくなった時に戸惑わないようにしておきたい気持ちがありました。

日本にて

国際結婚で一番の壁は「コミュニケーション」

――あらためて、国際結婚の良さと難しさ、またこれから乗り越えなくてはいけないものなどがあればお聞かせください。

さつき いいなと思うのは、誰とでも仲良くなりやすいところですね。例えば、日本にいたらエリックに興味を持ってくれる人って結構多くて、保育園とか周りの人に声かけられるんです。そうやっていろんな人とかかわりが多くなるのはいい面だなと思いますね。あと、語学面も、子どもにいい影響があるように思います。

 難しさは、例えばアメリカ留学に行ってアメリカ人と結婚したなら、言語の壁やカルチャーギャップも少なかったと思うんですけど、私たちは中国の留学先で出会って、母国語ではない言語をお互い勉強していて。やっぱりコミュニケーションの難しさはありますよね。

 エリックは別に日本に来たかったわけでもないし、私もブルンジに住みたかったわけでもない。ただお互いに「好き」っていう理由だけで結婚したので、そこは国際結婚の中でも特に難しい関係じゃないかなとは思いますね。だからこそお互いに努力して、一生懸命コミュニケーションを取り続けていきたいなと思います。

写真=本人提供

「一番揉めるのは性生活」「日本人はなぜ毎日しないのかって…」アフリカ最貧国で国際結婚した女性が語る、ブルンジ人夫と日本で暮らし始めたワケ

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