「不倫は文化」騒動や2016年の都知事選出馬表明、緊急事態宣言下での沖縄ゴルフなどで話題をさらってきた俳優の石田純一。

 今年で69歳になる彼に、“いけ好かない”イメージからの脱却を決意させた島田紳助のアドバイス、“純一巻き”や“ノー靴下”のルーツ、コロナ騒動による収入減などについて、話を聞いた。(全3回の1回目/続きを読む)

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ドラマ『抱きしめたい!』でブレイク後、モテだした

ーー最近、受けていたインタビューに2000件近いコメントが投稿されていて、石田さんの存在が改めて注目されているのではないかと。そうした追い風みたいなものは実感していますか。

石田純一(以下、石田) ありがたいことに、最近は僕に対する反応がいいんですよ。街を歩いていると、それを確実に感じますね。前は「ああ、石田純一か」みたいな感じでしたけど、わざわざ僕の近くまで来てくださって「応援してます」とか「頑張ってください」なんて声を掛けてもらえることは多くなってます。それも若い学生さんみたいな方からお年を召した方まで、年代もまんべんなくなんですよ。

石田純一さん

ーー若い方からも声を掛けられるのは、うれしいですよね。

石田 昔からそうなんです。マズいなってときに、次のステージに進む機運みたいなものがやってくるんですよ。僕は24歳から役者を始めたけど、10年間まったく売れなかった。事務所から「もう売れないからマネージャーになりなさい」と言われて、「あと、1年だけ勝負させてください」と答えて「これで最後だ」と思って頑張ったのが、34歳のときなんです。

 それで引っ掛かったのが『抱きしめたい!』(フジテレビ・1988年)です。『抱きしめたい!』は7月から放送だったんですけど、その春あたりから街で「見てます」なんて声を掛けられるようになっていったんですよ。まぁ、なかには「こいつ、誰だっけ? なんか売れてない俳優だよな」なんて言ってくる人もいたけど(笑)。でも、売れてない役者からすると、それでも役者だと認識されていることには違いないのでまんざらでもないんですよ。

 あと、急にモテだしましたね。まわりの女性からそれっぽい話を振られて「なんか、モテてない?」って(笑)。

 

自分のイメージやブランドを守ろうとは思わない

ーーいま、似たような雰囲気に。

石田 そうそう。だからビックリ。最近は年齢について聞かれることが多いですね。「いくつですか?」「69です」「エー!」みたいな。

 ーー今年の2月には『水曜日のダウンタウン』(TBS)に出演していましたよね。ザ・マミィの酒井貴士さんをターゲットにしたドッキリ企画で、酒井さんがロケで石田さんのニセ自宅を訪ねるとすさまじく狭いという。

石田 覚えてます(笑)。面白かったですよね。