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いつか渋谷のハロウィンに行ってみたい…日本中から問題視される乱痴気騒ぎに、NYの若者が肯定的なワケ

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genre : ライフ, ライフスタイル, 国際

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渋谷区は正式なイベントにするしかない

さらに159人もの人が亡くなった昨年のイテウォンでの事故も、ニューヨーカーの脳裏に強く焼きついている。ハロウィンの日には気をつけて行動する。それがニューヨークでは大人にも子供にも常識となっている。

だからこそ、ニューヨークのパレードはきちんと秩序だった運営がなされており、警備も万全なのだ。

では、渋谷のハロウィンは、今後どこへ向かえばいいのだろうか。

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いくら「来ないで」と呼びかけても若者が訪れてしまうのなら、安全を最優先に考え、行政と地元企業が協力して正式なイベントにするしかないだろう。そうなると今のアナーキーな魅力は薄れてしまうかもしれないが、安全を確保しつつ楽しむためには大人の協力が不可欠だ。

そして何よりも、楽しいハロウィンは危険も隣り合わせの日であることを、日本の若者は頭のすみにおいて行動してほしい。

シェリー めぐみ(しぇりー・めぐみ)
ジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家
早稲田大学政治経済学部卒業後、1991年からニューヨーク在住。ラジオ・テレビディレクター、ライターとして米国の社会・文化を日本に伝える一方、イベントなどを通して日本のポップカルチャーを米国に伝える活動を行う。長い米国生活で培った人脈や米国社会に関する豊富な知識と深い知見を生かし、ミレニアル世代、移民、人種、音楽などをテーマに、政治や社会情勢を読み解きトレンドの背景とその先を見せる、一歩踏み込んだ情報をラジオ・ネット・紙媒体などを通じて発信している。
NY Future Lab ミレニアル・Z世代研究所 東京のFM局Interfm「Sensor」内で、毎週月曜日曜日夜19時から生放送中。これからの時代の主役となる「Z世代(10代~24歳)」と「ミレニアル世代(25歳~39歳)」にフォーカス。アメリカの若者たちは普段何を考え、何に影響を受け、どんな性質や特徴があるのか、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼らの本音を引き出しながら、ダイバーシティ&インクルージョンなどこの世代ならではのキーワードや彼らの消費動向についても解説していく。オフィシャルサイトで、ストリーミング配信中。Spotify, Apple, Googleポッドキャストでも配信中。
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