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黒田 創
2018/04/06

ベイスターズ、開幕戦でのヤクルトとの相性は昔から最悪だった

文春野球コラム ペナントレース2018

 ●●◯●●。たかが5試合(4月5日現在)とはいえ幸先よしとは言えないここまでのベイスターズ。思えば開幕前日に書店に並んだ『Number』の「\#横浜優勝/」特集が妙な不安要素だった。同誌の横浜特集はあの98年以来。そりゃ嬉しいに決まっているのだが、いくら去年日本シリーズに出たからって1位カープとの差は14.5ゲーム。『Number』まではしゃぎすぎでは……、そういや3年前も『週刊ベースボール』がベイ特集を組んだ後に大失速……と、長い暗黒期を過ごしたせいか、ついそんな事を考えるもう一人の自分がいるのだ。もちろん、表紙を飾る筒香嘉智の笑顔が最高な『Number』は中身も面白かった。佐伯貴弘が同い年の谷繁元信を「監督」と呼ぶ理由、山﨑康晃に対する佐々木主浩の思い、ホエールズ最後の日の遠藤一彦と齊藤明雄、三浦大輔の物語。どれもグッとくる内容である。

 もうひとつの不安要素は、7年ぶりの本拠地開幕戦とはいえヤクルト相手だったこと。まだ記憶に新しい去年も開幕はヤクルト戦(神宮)で2対9。その前は2014年に同じく神宮で1対9。そして今年も3対7で敗戦。とにかくヤクルトとの開幕戦は分が悪い。しかし自分の35年のファン歴を振り返ってみてハタと気が付いた。分が悪いどころか、開幕のヤクルト戦で勝った記憶がまったくないのである。

対ヤクルト開幕戦 石田健大の元に集まるDeNAナイン

相性が悪い対ヤクルト開幕戦

 04年は神宮で1対3、01年は横浜で4対6(開幕投手は小宮山悟!)、そして日本一に輝いた翌年の1999年は横浜で5対10と大敗し、浮かれまくっていたベイファンはいきなり冷や水を浴びせられた。この99年開幕シリーズはまさかの3タテを食らい、3試合目の試合後には同年より変更された横浜スタジアム外野席の席割りに不満を抱く某応援団が関係者用入口から押し入って暴れ、ガラス戸を割る事件まで起こっている。さらに悪い事は続き、次の中日戦も3連敗。連覇ムードは開幕6試合にして消え去ってしまった。

 対ヤクルト開幕戦は96年も負け、ホエールズ時代の84年も負けときて、79年まで遡ってようやく勝ちがつく。この試合は平松政次が被安打3、14奪三振の完封ショーを繰り広げ、田代富雄は何と3打席連続本塁打。前年日本一のチームを9対0で圧倒している。しかしそれ以前の勝ち星となると65年、対サンケイ戦における稲川誠の延長13回1対0の完封劇と、1950年、つまり球団創設初年度の記念すべき初試合となる対国鉄戦のみ。ちなみにこの大洋ホエールズ初試合は2対0で今西錬太郎が2安打完封勝ち。場所は当時のフランチャイズ、山口県の下関球場である。合計すると今年(2018年)を含めた69試合の開幕戦のうち、対ヤクルトは13試合で3勝10敗。要は昔から相性が良くないのだ。