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野球選手のセカンドキャリア「元プロのプライドが邪魔だった」…元甲子園優勝投手が「お茶売り」として再び輝けたワケ

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genre : ビジネス, 働き方, スポーツ

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「野球だけではなく、何でも経験したほうがいいと思います。自分は社会人(日本通運)時代、オフシーズンはトラックに乗って配達もやったことが、今の営業にも生きていると思っています。野球を引退した後は鉄鋼業もやりました。何が何だかわからないところに行っても、教えてくれる人は必ずいる。ずっと野球をやってきたんだから、違う仕事だってきっとできます」

「金銭感覚を戻すのに苦労した」という声も

11月15日に行われた12球団合同トライアウトには、2016年新人王の高山俊外野手(元阪神)や、2015年ドラフト1位の高橋純平投手(元ソフトバンク)ら59人が参加も、NPB球団に支配下登録で復帰した選手は11月終了時点でゼロと狭き門。

引退後に監督やコーチとして現場に残れるケースはごく稀で、ほとんどは球界から離れ、セカンドキャリアの場を探し求める。「金銭感覚を戻すのに苦労した」「乗っている外車を売らないとやっていけません」といった声も多く聞く。

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野球の道のみを極めることは決して否定されるべきではないが、セカンドキャリアとは表裏一体。その事実から目を背けず、現役時代からしっかりとした対策が必要になる。

内田 勝治(うちだ・かつはる)
スポーツライター
1979年9月10日、福岡県生まれ。東筑高校で96年夏の甲子園出場。立教大学では00年秋の東京六大学野球リーグ打撃ランク3位。スポーツニッポン新聞社ではプロ野球担当記者(横浜、西武など)や整理記者を務めたのち独立。株式会社ウィンヒットを設立し、執筆業やスポーツビジネス全般を行う。
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