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《派閥解散》岸田派・森屋宏官房副長官が明かした 「総裁選になれば、みんなまた自然と集まってくる」「総理は派閥に強い想いを持っている」

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「宮沢さんが頭を下げるなんてなかなかない」

――岸田派には、参院宏池会の集まりがある。

「参宏会という会で、今は13人。僕は事務局長をやっている。(元一億総活躍担当相の)松山(政司)さんが会長なんだけれど、ひと月に1回必ず会があって、食事をしたり意見交換をしたりしている。2021年(9月)の総裁選の時、衆議院の解散が迫っているタイミングで、8月後半から総裁選の準備を始めた。衆議院は自分の選挙のために頑張らないといけないので、参議院は(党税調会長の)宮沢(洋一)さんが『参宏会の皆を集めてくれ』と私に声をかけた。それで、参議院の地下の会議室に参宏会で集まった。『申し訳ないけれど、総裁選は参議院の人達に支えてもらいたい。みんなの力を借りたい。助けてほしい』と頭を下げた。(宮沢喜一元首相の甥で元大蔵官僚でもある)あの宮沢さんが頭を下げるなんてなかなかないからねぇ」

安倍派幹部の謝罪会見 ©時事通信社

――麻生派、茂木派などは強く反発している。総理はどう考えている?

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「ちょっとわからない。派閥っていうのは、総理も同じ考え方だと思うが、党の中に正式に定められた組織ではないんだよね。あくまでも政治家それぞれが政策的に同じ考え方をする人たちが集まって、自主的に政治団体として登録されている会なんだよね。そういう意味で『宏池会の行く末は俺が決めるんだ』という強い想いが総理にはあると思う。麻生(太郎)さんや茂木(敏充)さんの『自分たちの派閥は政策集団としてしっかりやっていく』という考え方については、他の派閥が何か言うべきじゃないと僕は思う」

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