自民党のパーティー券裏金問題の捜査は先週、事実上終結した。
すると、さっそくご機嫌な人がいたのである。安倍派幹部の萩生田光一氏だ。萩生田氏は早くも裏金を演説ネタにしていたのだ。
「東京地検に連れていかれることはございません」
「そうは言ってもワイドショーを見ていると、だんだん私の写真が(疑惑議員の)真ん中に寄ってきて」
と笑いを誘ってニンマリだったという(日刊ゲンダイ1月19日)。すかさず報じる日刊ゲンダイは本当にワルい新聞である。
このとき萩生田氏は地元・八王子市の市長選の真っ最中だった。萩生田氏が推した候補の個人演説会で上記の裏金ネタが出たのだ(結果はこの候補が勝利)。
「修正」というキーワード
そのほか気になった萩生田発言は、
「『大丈夫か』と街の中でみんなが話していたのだろうと思いますが、そういう問題ではなくて『修正をきちんとする』ということになっております」
という部分である。
この「修正」とか「訂正」というキーワード。この言葉が出てきて裏金問題の潮目が変わった。おさらいしよう。
あれだけ大騒ぎで連日報道されたが、ポイントは1月12日の報道だった。おやっ? と思う動きがあった。
『安倍派 一斉訂正を検討 収支不記載分、来週にも』(読売新聞)
『安倍派処分 来週にも判断 東京地検 議員側、報告書訂正へ』(産経新聞)
安倍派がキックバックして不記載にした金について「訂正する」調整を進めているというのだ。読みどころは次。