自民党安倍派の裏金問題や「架空パーティ」疑惑に揺れる西村康稔前経産相(61)。その西村氏が11月の米国訪問の際、宿泊先の高級ホテルで、内部で隣室と行き来ができる「コネクティングルーム」に宿泊し、その隣室に女性の大臣秘書官を宿泊させていたことが「週刊文春」の取材で分かった。
SPが宿泊する予定だった隣室に秘書官を宿泊させる
“事件”が起こったのは、経産相だった西村氏が11月12日から17日にかけて、アジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席するため、米サンフランシスコに外遊した際のこと。西村氏らは高級ホテル「ホテル・ニッコー・サンフランシスコ」に宿泊した。西村氏の部屋と内部のドアでつながる隣室には、何かあればすぐに駆け付けられるよう、SPが宿泊する予定だった。ところが――。
「SPの代わりに、同行していた大臣秘書官の大山三愛(みつえ)氏が泊まるよう、西村氏が内々に指示したのです。慌てたSPや別の秘書官は周囲に連絡。もしもの事態が西村氏に発生した場合、SPらの責任問題に発展するからです。こうして同行者たちの知るところとなりました」(政府関係者)