榊原の元交際相手が証言「私のヒモでした」
一方、現場から1時間弱離れた田畑が広がる西条市の住宅街に、榊原が住む平屋はあった。最近も特に変わった様子は榊原になかったと近隣住民の女性は振り返る。
「彼が引っ越してきたのは5年ほど前。半年前まではずっと冨田さんの次女とは別の女性と暮らしていました。改造した凝った車に乗っていて出発するときのエンジン音が爆音なので一度注意したことはありましたが、『修理して直しました』とすぐに要望を聞いてくれて。イカつい車に乗っているけど、注意されたら意外と従順なタイプなんだなと思いました。
最後にあったのは事件の2日前です。夫が出かける時に『雪が降って道路が凍っているね』と話したのを覚えています。受け答えも普通に見えたので、びっくりですね」
だが、そんな榊原には今回と類似する事件を引き起こした過去があった。
「2011年には埼玉県に住む女性の自宅に侵入し殴ったり包丁を突き付けたりして1カ月の怪我を負わせたあげく、レンタカーに押し込んで10日間監禁したとして、逮捕監禁致傷の疑いで逮捕されています。逮捕時の調べで動機について、『金が欲しかったから』と供述。悪質極まりない」(全国紙記者)
そんな榊原の裏の一面を見ていたのが、10年ほど前に共に暮らしていた榊原の元交際女性A子さんだ。
「埼玉の事件があってから2年後くらいに榊原と交際を始めました。彼のもともとの出身は高知で『俺は両親に捨てられて施設で育った』と。どこか愛情に飢えている印象でした。先輩に頼まれて歌舞伎町のホスト店で数回働いたこともありましたが、基本的には、水商売をしていた私の“ヒモ”でしたね。
小遣いが欲しいからと、店の前で私の勤務が終わりるのをわざわざ待っていることもありました。最初は優しかったのですが、徐々に依存が激しくなり、結局別れるまでに1年ぐらい時間がかかったのを覚えています。
そんな生活がついに終わりを告げたのは、彼が私を殴り傷害容疑で逮捕されたからです。その後榊原は実刑判決を受けています。今回のニュースで久々に榊原の名前と顔を見た時は、震えが止まりませんでした。ついにこんな事件を起こしてしまうとは……」
過去に犯した2つの犯罪と、榊原が親しい人間に見せていた裏の顔。榊原の交際相手の証言については1月31日正午配信の「週刊文春電子版」並びに2月1日発売の「週刊文春」で詳報する。
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今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。
文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks