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「ゼロか百か、感情が極端に振れるタチで…」4歳次女に毒を盛った細谷志保(37)の”異常すぎる半生”《浅草4歳児毒殺》

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「ショックです。でも、あの子には3人の子供なんて育てられないですよ」

 早春と呼ぶには程遠い雪が残る北海道で嘆息する女性。東京都台東区で我が子に毒を盛って逮捕された細谷志保容疑者(37)の半生を知る知人である。

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子供の頃から幻覚や妄想などの症状を訴える子だった

 次女の美輝(よしき)ちゃん(当時4)に継続的に薬物を与えて殺害したとして逮捕された細谷健一容疑者(43)と志保の夫婦。地元・浅草では資産家として知られた一家だったが、周辺ではかねてから志保の異常な行動も知られていた。

夫の健一容疑者は自宅マンションのオーナー

 そんな志保は、1986年4月2日、北海道紋別市で生まれた。両親は幼い頃に離婚、母に育てられた。すでに他界している志保の母と親交のあった前出の紋別市在住の知人は志保の幼い頃をこう振り返った。

「子供の頃から幻覚や妄想などの症状を訴える子で、お母さんは『医者に診せても病名がつかない』と心配していた」

意に沿わぬことがあると癇癪を起こすように

 小学校入学時点では「勉強のできる頭がいい子」だったが、高学年に差し掛かる頃、突然わがままな性格になったという。

「ゼロか百か、感情が極端に振れる質(たち)でね。ラルク・アン・シエルのファンだったけど、DVDを揃えるにも全種類集めないと我慢できなくて、欠品があれば『いらない』と癇癪を起こしていた。親子喧嘩もしょっちゅう。冷たい水のシャワーを浴びながら『買ってくれ』っておねだりするんだから、お母さんも苦労してました」(同前)

実母を悩ませてきた志保容疑者

 意に沿わぬことがあると、髪の毛を散切(ざんぎ)りにして母を心配させた。だが、そんな娘を母は懸命に育てた。

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