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「20代の若い子たちに負けたくないんです」42歳で大学に再入学…仕事に子育て、学業までこなす料理研究家・みきママに聞いた「やりたいことを実現する」コツ

料理研究家・みきママインタビュー #2

2024/03/27
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――バイタリティあふれるみきママさんですが、昔から明るかったのですか?

みきママ 子供の頃は親が離婚して寂しかったし、割と暗いほうだったと思います。でも沢山の挫折を知っている人ほど自分を立て直すことができるから、今元気にやれるんじゃないかな。だから子供も、いっぱい失敗した方がいいと思ってます。

失敗や後悔もあったけど…

――子育てを振り返って、失敗や後悔はありますか?

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みきママ 離婚しちゃったことは子供たちに悪かったなと思います。それに、やっぱり仕事をし過ぎたかな。長男が小学校に上がるまではあまり仕事をしてなかったので、気が済むまで公園遊びに付き合ってあげられました。でも次男のときは料理研究家の仕事を始めたばかりで、ずっと公園にいてあげられなかった。好きなだけ遊べる経験ができた子は、他のことに関しても集中力が高い気がするんです。だから長男の方が集中力があるのかな、次男は家で1人で遊ばせることが多かったからゲームばかりするようになったのかな、と思うことはあります。

――子供に勉強をさせるためには、どうすればいいと思いますか?

みきママ 開成の先生は「勉強してと言っても子供は絶対に勉強しません。子供に勉強させたかったら親が仕事をしている姿を見せてください」と言っていました。子供が勉強しているとき横で仕事をしてもいいから、口で言うだけじゃなく親が何かやっているところを見せるのが大事なんだと思います。

 私は大学行って仕事して家に帰ってレポート書いたりすると疲れ果てて、いつも台所の長椅子で寝てしまうんです。多分、子供たちはその姿を見てるから「ママも頑張ってるから俺も勉強やろう」と思ってくれてるのかもしれません。

辛いときは「辛い」と言っていい

――仕事と家庭の両立で手一杯になってしまったときは、どうしたらいいと思いますか?

みきママ 子供に「辛い」とちゃんと伝えたらいいんじゃないですかね。私は「マジで仕事忙しいからそこに置いてあるご飯チンして食べて」って言ってます。

 今は長男は海外に行っていて、私は仕事も学校もあるから、洗濯物は次男に全部お願いしています。洗濯機を回して干して取り込むまで毎日やってくれますけど、畳むのはなかなかできないみたいです。2、3日洗濯ができなくて山積みになってしまうこともあるので、「俺がやらなかったら大変なことになるんだな」と責任感を持ってくれるようになりました。

――お子さんと過ごすときはどんなことを大切にしてきましたか?

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