同社の後継会社「コミックス・ウェーブ・フィルム」(以下CWF)で取締役を務めた後、13年に独立。自身の名前をもじった「itoko production」を立ち上げている。
「新海監督との仕事を継続する傍ら、大成建設や山形日産自動車のアニメCMなどを手がけ、かなり稼いでいた。独身で、住んでいるのは代官山の一等地にあるタワーマンション高層階。また投資用なのか、渋谷区内に別のマンションももっており、羽振りがよかった。制作現場にポルシェ911で乗り付けた時は、『この業界の人間でポルシェに乗れるなんて』と周囲を驚かせていました」(同前)
「作品に罪はないと信じています」
そんな新海作品の“功労者”の過ちに、関係者は何を思うのか。
新海監督は23日、自身のXを更新。伊藤の逮捕を受け〈作品の価値が損なわれることはないと僕としては考えますが、ご不信の目をいただいてしまうことも当然かと思います〉などと心境を綴っている。
CWF代表取締役で、『君の名は。』の製作を担当した川口典孝氏が重い口を開く。
「ウチが少人数だった頃は、伊藤も社員として相当頑張ってくれていました。彼が独立した後は、アドバイザー契約を結んだ現場寄りのプロデューサーとして作品に関わってもらいました。今回の一件は、ファンや被害者の方々に大変申し訳なく思います。ただ、作品に罪はないと信じています」
18歳未満と知った上で裸の画像を何度も送らせていた
同作プロデューサーの川村元気氏が語る。
「(伊藤は)ずっと新海さんと一緒にやっていたと思いますし……。新海さんもおっしゃっていましたけど、まあ本当にね、ショックはショックですよね」
当の伊藤本人は、警察にこう供述しているという。
「これまで、18歳未満の女の子と知った上で何度も裸の画像を送らせたことがあり、今回の件がどの娘かは分かりません」
「君の名」が分からなかった男の罪は重い。