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アンジャッシュ児嶋「ヒロミさんに弟子入り志願した思い出」

“テレビっ子”児嶋一哉インタビュー #2

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「アンジャッシュ・児嶋」とは一体何者なのか? 1993年にコンビ結成以来、お笑いブームの中心にあり続けた児嶋一哉さんの、お笑いの原点はどこにあるのか? デビューまでの軌跡をてれびのスキマさんが伺います。(全3回の2回目/#1より続く)

 

ジャニーズに履歴書を送ったことがある

―― 児嶋さんが子どもの頃、よく見ていたテレビは何ですか。

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児嶋 小学生の頃だと「たのきんトリオ」とかアイドル全盛時代だったんですよ。だから近藤真彦さん、(松田)聖子さん、(中森)明菜ちゃん、キョンキョン(小泉今日子)……。自然と見る番組も『ヤンヤン歌うスタジオ』とか、マッチやトシちゃん(田原俊彦)がコントをやる『カックラキン大放送!!』とか、歌番組だと『ザ・ベストテン』とか『ザ・トップテン』。まあ、アイドルが好きでした。どっかでアイドルになりたいなと思ってたんでしょうね。

―― 具体的にアイドルになろうとしたことはあるんですか?

児嶋 実はジャニーズ事務所に履歴書を送ったことがあるんですよ。中学の時かな。あとは、映画のオーディションとか事務所のオーディションとか、何個か行ってみたりとか。雑誌読んでたら、「原宿でスカウトされた」とかデビューした人が言ってるから、八王子からわざわざ出かけてうろちょろしてみたり。

 

―― 憧れていたアイドルは……。

児嶋 マッチですね。光GENJIさんとかはたぶん同世代ぐらいで、中学ぐらいの時に観てました。カッコいいなとか、楽しそうだなとか思ってました。でも、完全にマッチです、僕の憧れは。今、マッチさんと同じ美容室に通ってるんですよ。仕事で美容室ロケをしていたら、偶然その店からマッチさんが出て来られるのを目撃したんです。それ以来、通ってます(笑)。

―― ドラマは観てましたか。

児嶋 ドラマはねえ、よく覚えてるのは『熱中時代』とか、『あばれはっちゃく』、『(3年B組)金八先生』。あと『あぶない刑事』を観てましたね。カッコいいなぁと思って。

『夕ニャン』で、すげーカッコいい人が出てきたな、って

―― お笑い番組とかはどうでしたか。

児嶋 『(オレたち)ひょうきん族』で育ちました。もちろん「ドリフ」は当然観てましたし、それ以前だと欽ちゃんか。欽ちゃんは、月曜日、水曜日、金曜日と番組持ってたんじゃないかな。「視聴率100%男」と言われていた時代ですよね。全部観てました。欽ちゃん、ドリフ、ひょうきん族と来て、その後『夕ニャン(夕やけニャンニャン)』ですね。

 

―― とんねるず。

児嶋 とんねるずさんには衝撃を受けました。お笑いで、すげーカッコいい人が出てきたな、って。だから『みなさんのおかげです』はずっと好きでした。そして、ダウンタウンさんが登場する。僕にとっては、ここで完全に「お笑い」というものを意識しましたね。それまでは、お笑い芸人って元気出して「ワーッ」「アーッ」って、勢い優先って感じがしてたんですよ。でも、ダウンタウンさんのお笑いを観て、もう全然こっちに媚びてないし、若手っぽい気負いも見せないし、だらっと出てきて爆笑かっさらう。『ごっつ(ええ感じ)』とか『ガキの使い(やあらへんで!)』は夢中で観てましたね。お笑い芸人になりたいって夢を見た最初です。