30秒頭を下げる異例の長さ
「今回、娘が被ったことは、親としては決して許せるものではありません。ただ娘にも、山口氏にもこれからがあります(以下略)」
フラッシュの閃光を浴びて登場した山口は深々と頭を下げた。謝罪会見では異例の30秒の長さ。こわばった表情でマイクを握ると、次のように言葉を述べた。
「被害者の女性、そしてその友人、ご家族のため、そしてお怒りの方、呆れている方、心配している方、応援してくれている方のためにもまず、処分が決まる前に私の口から今日は報告させていただくことになりますので、よろしくお願いします」
いったい部屋のなかで何があったのか?
事件があったのは2月12日。それまで約1カ月間体調を壊したことが長々と語られたが、退院後の当日、自宅で焼酎1本を空けるくらい飲み泥酔。20時ごろ、未成年の被害者女性を電話で自宅に呼び出したという。女性は友人とふたりで来訪し、1時間ほど一緒に過ごしたというが、「私が席をはずしたときに、(彼女らは)家を出た」。いったいその間、なにがあったのか——。すると質疑応答に弁護士が割って入り、詳細な事実は語られなかった。
「警察から連絡が来たのは3月の末でした。取り調べが始まって、内容が内容だけに自分でも怖かったので、事務所の誰に相談していいかもわからず、3月の末から4月の頭にはすぐ(事務所に)相談した」と語り、メディアで報じられるまで普通に仕事をしていたことをあっさりと認めた。またみずからの行動については「事件性があるとは思っていなかった」とし、ジャニーズで断トツの結束力を誇るTOKIOのメンバーにも「誰にも伝えておりません」と語った。報道がなかったら活動を続けるという考えだったのか、という問いには「事務所と相談していたと思います」。また「隠蔽するつもりはなかった」と主張しながらも、いつか公表したいと思っていたのか、という質問に「いまはちょっとわからないです」と釈明した。