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6万人がフォローするアカウント「上馬キリスト教会」 “ツイッター伝道”とは何なのか

聖書とツイッターは相性がいい?(前編)

 東京・駒沢に居を構えるプロテスタント系教会「上馬キリスト教会」。同名のツイッターアカウントのフォロワーは6万人を越え、「日々笑神」という日めくりカレンダーも出版するほどの人気ぶりです。中の人は、ふざけ担当、まじめ担当と名乗る教会員のおふたり。

 宗教に対するタブー感などお構いなしに聖書やイエス・キリストに切り込んでいく姿は、クリスチャンかどうかの区別なく拡散され、ツイッター経由で教会へ足を運ぶ人も少なくありません。

 その人気の秘密と、ツイッター伝道とは何かについてお話を伺いました。

©平松市聖/文藝春秋

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元は「ツイッター練習用アカウント」だったんです

――キリスト教や聖書といった、日本ではタブー視されることの多い「宗教」を扱ったアカウントで、ここまでの人気と6万人というフォロワー数は驚異的といえるのではないでしょうか。そもそも、どういった経緯でこのアカウントをはじめたのでしょうか?

ふざけ担当(以下ふざけ) 3年前、このアカウントを開いたときは、僕のツイッター練習用アカウントのような存在だったんです。このアカウントを開く少し前に、仕事でツイッターの公式アカウントを任されたんですね。それまで個人的にツイッターをやったことがなかったので、いい機会だから個人用アカウントを作ってみようと思ったのがきっかけです。ひとりでやるのも面白くないので、まじめさんのところに持っていって、一緒に教会用としてやろう、と誘ったんです。

まじめ担当(以下まじめ) 教会用とは言っても、特に何もつぶやくことがなく「教会に花が咲きました」「キャベツが実っています」とかつぶやいていたんです。当たり前ですが、何の反応もありませんでした(笑)。

ふざけ担当さん(左)とまじめ担当さん

NHKニュースで紹介されてから火がついた

――教会として伝道に役立てよう、という意思のもとに始まったわけではないんですか?

ふざけ 全然違うんですよ。ここまで大きくなるとは自分たちも予想していなかったですし、個人的な趣味みたいなものなんです。

――趣味用にしては、キャラクターが立ち過ぎている気がするのですが……。現在の、面白いツイートをしようという流れはいつごろから始まったのですか? 

ふざけ 何も反応がなくてつまらなくて、僕がふざけ始めちゃったんです。2年前の11月29日に、「#いいにくいことをいう日」というハッシュタグが流行って、いろいろな企業の方がそれに乗ってツイートをしていたんですが、そこで「日曜日に遊びたい」とつぶやいたんです。それをNHKの夜のニュースで引用してもらったようで、すごく拡散されました。

まじめ それまでは1つか2つ「いいね」が付けば大はしゃぎしていた状態だったので、驚きました。それから、徐々にフォロワーが増えだしたんです。

2016年11月29日「いいにくい」日に合わせてツイートした

――きっと、真面目なイメージが強い宗教業界の人たちが、自分たちの宗教をネタにしているのが新鮮だったんでしょうね(笑)。

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