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連載この人のスケジュール表

一般客もOK 東大の学食に登場した“ハラール”ケバブがいろいろすごい

ウメル・アルクルト――この人のスケジュール表

2018/06/04
ウメル・アルクルトさん

 この4月、40年ぶりに、東京・本郷にある東京大学中央食堂がリニューアルされた。その一角に現れたのが“ハラール”のコーナー。イスラム教徒は、イスラム法に則って処理された、豚肉以外のハラールミートを食べる。

「留学生、研究者、大学のスタッフ……日本の大学でもハラールが必要になっていますね」と日本語で語るのはウメル・アルクルトさん。新宿3丁目で『ケバブ家(いえ)』という小さなトルコ料理のお店を出して11年目を迎える。

 トルコ随一の食処で知られるガズィアンテップの出身。22年前に来日し、大工として10年働いた後、開店した。料理の腕と正直な商いが信頼を得て、東大学食への肉の卸しとメニュー作りを担当。

 京都大学の学食のハラールケバブを提供しているのは、ウメルさんの兄。「これは全くの偶然で。未来は神様しかご存知じゃないから、人生には色々なことが起りますね」

 リニューアル直後からウメルさん特製のラップ、ケバブライスは日に300食を完売。

「ハラールには保存料や体に悪い物は入っていませんから、誰でも安心して食べられて健康的。日本の未来を創る学生さん達に美味しく食べてもらって、嬉しいです」

東大のシンボル・安田講堂をバックに。
ウメルさん特製のケバブライス。東大中央食堂では一般の人も食事ができます。ドネルケバブのコーナーの営業時間は、平日11:00~20:00 HP:http://www.utcoop.or.jp/d1/#01
在日本トルコ大使館のレセプションにて。ウメルさんはトルコ1の美食の町として知られるトルコ南東部のガズィアンテップの出身。町はユネスコの食文化遺産都市に登録されている。 イスラム圏からスポーツ選手団が来日する時には、期間中、チームの食事を調理することも多い。
新宿三丁目のウメルさんのお店『ケバブ家(ケバブィエ)』。ペパーミントグリーンを基調にした内装は、ペンキ塗りからトルコ製のタイル貼りまで、自分と日本人の奥さんとで作業した。
お店の定番ドネルケバブバーガー。テイクアウトも可。ドネルケバブとは、肉を回転させながらローストした焼肉料理のこと。
トルコの食の町・ガズィアンテップの名物料理、薄焼きピザのラフマジュン。
中東・西アジアの代表的なお菓子・バクラバも召し上がれ。

INFORMATION

ケバブ家
TEL 03-3356-5691

食べログ
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13091006/

東京大学中央食堂 ドネルケバブのコーナー
営業時間:平日11:00~20:00
http://www.utcoop.or.jp/d1/#01

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