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AKB48 で「得たもの」「失ったもの」

――AKB48にいた11年間を振り返って、得たもの、また反対に失ったものがあれば教えて下さい。

 忍耐力というか、瞬発力は鍛えられました。AKB48って、前もって準備しない……というのも言い方が悪いですけど、色々なものが急に決まるんです。「ハイ、コレやろう、次はコレ」という風に。それに瞬時に対応できないとAKB48としてやっていけないなって思います。

 失ったのは豊かな心。こんなこと書けないかな(笑)。あの中にいると、色んなことが起きるので、そのたびにいちいち心を動かしていたら、自分の体ひとつじゃ保たないなって思ったんです。だから、10代の時に心を無くす決断をしてしまいました。そこから感情が動かなくなったというか、常に冷静でいられるようになりました。メンバーが卒業する時でも、私はあんまり泣かないタイプです。

 今は失った心を取り戻そうとしているんですけど……何年もこのスタイルでやってきたから、なかなか上手くいかないです。悲しいです。

 

「あんまり飾っていない人がタイプです」

――AKB48には恋愛禁止というルールもありましたが。

 恋愛禁止は、全然平気でした! 高校の時はアニメにハマっていて、デートしたいとか、あの男の子が好きとかいう感情が全くなくて。20歳を過ぎてからは、流石に恋愛みたいなことを考えたりもしたんですが、仕事でいっぱいいっぱいで、実際に恋愛をする余裕はなかったです。

 好きな男性のタイプは、優しいとか、身長が高いとか、色々ありますけど、一番重要なのはゴキブリ退治できるかどうか(笑)。私がめちゃくちゃ虫嫌いなので、ゴキブリ退治して頂ける方だとありがたいです。あとはあんまり飾っていない人。素朴な、ありのままの姿でいる方が好きです。

 

――先日、初主演を務めたミュージカル「アメリ」は大千秋楽を迎えましたね。プライベートでも、ミュージカルや舞台によく行かれると伺っています。

 元々舞台を観に行くような人間ではなかったんですけど、6、7年前くらいに宝塚にハマって沢山観に行くようになりました。それで、3、4年前くらいから宝塚以外の舞台作品にも足を運ぶようになりました。

 ブロードウェイの作品も10本以上は観ました。最近観たのは、「ブック・オブ・モルモン」というミュージカル・コメディ。日本ではこの作品は上映できないだろうというくらい、きわどいネタがいっぱいで、これぞ本場のミュージカルだ、という感じですごく面白かったですね。ブロードウェイの舞台はレベルが違いすぎて、「私もこの舞台に立ちたい」みたいな感情は全く芽生えないです。普通の客として観て楽しんでいます。

――それでは、最後に読者へのメッセージをお願いします。

 渡辺麻友をご存知ですか? 卒業してひとりでやっていきますので、気にかけて下さったら嬉しいです。

写真=中村和孝/文藝春秋

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文藝春秋電子書籍編集部 (編集), 中村 和孝 (写真)

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