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元スタジアムアナが語るオールスターゲームの演出のウラ側

文春野球コラム オールスター2018

2018/07/13

 パ・リーグ82勝、セ・リーグ78勝。

 長い歴史に彩られたスタープレーヤーの競演。今年はどんなドラマが生まれるでしょうか。プロ野球「マイナビオールスターゲーム2018」いよいよ、今夜開催です。

12球団のホーム感を出すために

 セ・パ交流戦も定着し、リーグ間の対決という意味ではやや新鮮味を失った感もあるオールスターゲームですが、それでも「この人のプレーが見たい!」というファン投票などによって選ばれた選手が、混成のチームで対決する夢のひととき。毎年、見どころいっぱいですが、個人的には松坂投手が投げ、上原投手がそのあとを受けて投げる……なんていうのは楽しみのひとつです。メジャーから復帰した存在感あるベテランと、何年ものあいだ故障と向き合って苦しみ抜き、遂に1軍へ復帰した男の姿を一堂に見られる幸せ。

 第1戦、今夜の会場は京セラドーム大阪です。ここでの開催は、旧・大阪ドーム時代を含めて5回目。オリックス・バファローズの本拠地となってからは3回目となります。

 過去2回は、私が場内アナウンスを担当させていただきましたが、パ・リーグのフランチャイズ球場でありながら、セ・リーグの選手にも気持ちをいっぱい込めてコールしました。普段とはちょっと違う準備をして、マイクの前にドキドキしながら座ったのを今でも鮮明に覚えています。

初めて担当した2008年のマイク周辺。選手リストは自作。出場した選手を消してゆき、誰がベンチに残っているかを意識しながら、交代のアナウンスに備えます。 ©堀江良信

 前回・2012年の時には、各球団から選手の紹介ビデオをお借りして、それをスタメン発表時や打席に入る際に上映しながら“12球団のホーム感”をビジョンで演出し、ラッキー7の際には全球団の応援歌をメドレー形式に編集して流すなどしました。

 また、12球団のマスコットやチアが一堂に集結し、和気あいあいとしたところが見られるのも、オールスターの楽しみのひとつです。それぞれのキャラクターの特徴をうまく生かしながらお客さまに楽しんでいただこう……というのもコンセプトにあり、イニング間に出番を作ってアピールしてもらいました。

 さらに、マリーンズのこなつさんやホークスのDJ MAXさんにもご来場いただき、アナブースやグラウンド上で声の共演をさせていただいたのも楽しい思い出です。そういや、こなつさんはウグイスやりましたよねー。

 そして、オリックスといえばクローザービデオ発祥の球団。あの時は、タイガース・藤川球児投手の映像を用意していたのですが、出番がなく、お蔵入りになっちゃった……というのは、ココだけの話です。今年はどんな演出で野球ファンを楽しませてくれるでしょうか。

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