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楽天・松井裕樹が最年少100セーブを達成した“特別な一日”

文春野球コラム ペナントレース2018

 9月16日の千葉ロッテマリーンズ戦で松井裕樹投手が史上最年少となる22歳10ヶ月でプロ通算100セーブを達成した。

 それまでの最年少記録が山口俊投手(巨人)が横浜DeNAベイスターズ時代につくった25歳1ヶ月なのだから、その凄まじさは言うまでもない。そしてそれは9月17日現在5位と3.5ゲーム差の最下位チームにとって、そのチームを応援するファンにとって格別に嬉しいニュースになった。

 しかーし、こんなめでたい日に……。

 ヤクルトの村上宗隆選手がプロ初打席初本塁打で神宮球場を沸かせれば、阪神は藤浪晋太郎投手が投手としては21世紀初となる満塁本塁打に大山悠輔選手の6打数6安打3本塁打で20得点て! おまけにジャイアンツの阿部さんまで満塁ホームランて!! まぁまぁセ・リーグさんはド派手にやりまんなぁ。

 せやけどパ・リーグはもちろん独占やぁ!!

 君だけぇ〜の

 ため〜の

 ひ〜ろ〜。

 安室奈美恵祭りやないかーい!

 いい子はいい子にしかなれないよ、チェイスザチャンス!

 なんやそれ!

 そら、PL学園福留、銚子の澤井、関西の吉年、アンドリュー・ジョーンズ、ドログバ、松たか子ちゃん、智弁学園小坂監督、かみじょうたけしにキロロと皆、安室奈美恵世代やけども!

 ちょっといろんな事起こりすぎや!

 トピックス多すぎるわ!

 あとデイリースポーツさん! いつも楽しく読ませていただいております!

 さすがに藤浪、大山にはゆずりまっけど、「石崎復活へ着々! 出た! 147キロ」がなんで松井裕樹最年少100セーブより記事デカイんじゃーい。

 ふぅー。

 ちょっと落ち着きますねっ。

 まぁ、いろんな事あった一日ですが、松井裕樹大好き芸人にとっては特別な日だったわけです。

最年少100セーブを達成した松井裕樹

苦しいスタートとなった今シーズン

 最年少と聞けば、いとも簡単に成し遂げたように思われがちですが、彼にとっては苦しいシーズンになったと思います。入団2年目から後ろを任され3年連続30セーブ以上を記録し、今年も4月には100セーブを達成するだろうと誰しもが考えていたはず、しかしマリーンズとの開幕戦、1点リードの9回に登板するも失点、開幕4試合目のファイターズ戦では負け投手になってしまい、次のホークス戦でも……。

 前年度シーズン通して3つしか負けなかったピッチャーが8試合終わって2つの黒星。なにかがおかしい。でも松井裕樹なら、あの松井ならとチームもファンも彼に甘えていたのかもしれない。

 5月8日仙台に乗り込んでいた僕は試合前の練習を終え、ロッカーに引き上げる松井投手に声をかけた。

「松井投手がんばってください! 応援してますっ!」

 こっちを見て若干笑みを浮かべたかと思うと、ノックアウトされたピッチャーのように帽子のツバを深めに下ろし、

「全然ダメっすね……」

「でも頑張りますっ。ありがとうございます」

 アカン……。

 思い出したら、くるわぁ。

 アカン……。

 自分の声かけにも反省。

 かみじょうよ。もっとなんか別の言葉あったやろぉ……。

 状態は少し上向きかけたが、6月7日、24試合に投げ0勝5敗、防御率5.01で2軍降格が決定した。