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「ゴリラのように活躍したい」3年目の捕手・谷川原健太の魅力

文春野球コラム ペナントレース2018

2018/09/25

 ウホッ! “鷹の新ゴリラ”参上です!

 豊橋中央高校時代、“ゴリラ”の愛称でも親しまれた3年目の谷川原健太捕手が、9月22日にプロ初の1軍昇格を果たしました。特にバッティングが持ち味で、強肩、俊足と三拍子揃った捕手として、将来が楽しみな選手です。

“鷹の新ゴリラ”谷川原健太

 ゴリラの由来は……高校時代、174cm79kgと身体はそれほど大きくないものの、背筋力200kgを計測するパワーがあったり、バント処理の動きが「ケモノのように速い」ことから、豊橋中央高校の萩本コーチが呼び始めたのがキッカケだそうです。今回の1軍昇格の知らせを聞いて、同コーチからはLINEで「ウホッ」と祝砲が届いたと笑っていました。誕生日には母からゴリラのぬいぐるみが届いたこともあったそうです(笑)。

誕生日に母から届いたゴリラのぬいぐるみ

 初めての1軍に緊張しつつもウホウホ、失礼。ウキウキしていた谷川原捕手は「ゴリラみたいに暴れます」と意気込んでいました。

 もともと若手捕手では1歳年上の栗原陵矢捕手が8月10日から1軍に帯同していました。しかし、先の柳田悠岐選手や今宮健太選手のアクシデントもあり、チームは攻撃力アップを目論んで捕手2人制となり、9月19日に栗原選手は登録を抹消されたのです。

 ただ、“絶対に負けられない”戦いが続く中で、20日の日本ハム戦では試合中盤の6回に早くも甲斐捕手に代打を起用するなどギリギリの選手起用も見られました。そこで谷川原選手にチャンスが巡ってきたのです。

 ただ、実は以前から、吉鶴バッテリーコーチは谷川原捕手の1軍昇格を示唆していました。

「1軍でその雰囲気を感じることも大切だけど、2軍で試合に出て実戦経験を積んでいく必要もあるからね」

 先に昇格したのはタイミングの関係で栗原捕手でしたが、その後は交代で谷川原捕手にも1軍の経験を踏ませる考えがあると話していたのです。

「この終盤の1軍の雰囲気の中で少しでも何か感じ取って欲しい」

 今季2軍で1番多くマスクを被ってきた谷川原捕手に、今度は貴重な経験の場を与えました。

谷川原健太と吉鶴コーチの2ショット ©上杉あずさ