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元宝塚歌劇団男役スターが教える「タカラジェンヌの美の秘密」

なりきりジェンヌポーズで心も身体も美しくなる

2018/09/13

 タカラジェンヌはなぜ美しいのか?
 整った顔立ち、抜群のスタイル、姿勢がいい、笑顔が美しい、舞台上での華やかなオーラ……。一般的に、このような理由を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。

「多くの女性を虜にするタカラジェンヌの美しさのカギは、“品格”にある」

 そう語るのは、フィットネススタジオプロデューサー・宝塚受験スクール講師として活躍する元タカラジェンヌの初嶺麿代さん。退団後も、宝塚の素晴らしい教えや、美と健康のノウハウをもっと世の中に広めたいと活動を続ける初嶺さんに、タカラジェンヌの美の秘密を聞いた。

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 品格とは、言い換えるなら、「内面の美しさ」のことです。もちろん、タカラジェンヌにとって、見た目の美しさを磨くことは重要です。ですが、外見の美しさは、内面の美しさと表裏一体。内側から発せられる美しさこそが、輝きとなって、その人の表情、立ち姿、言動に表れるものなんです。

©鈴木七絵/文藝春秋

「清く 正しく 美しく」という校訓が求めるもの

 タカラジェンヌとは、女性だけで構成される宝塚歌劇団の団員のことですが、タカラジェンヌになるためにはまず、宝塚音楽学校に入学しなければなりません。入学試験では、芸のスキル以外に、その人がどんな人間なのかを見るために、面接が重要視されています。

 設立当初から「清く 正しく 美しく」という校訓があり、人間としての教養を高める場として考えられていたからです。

 時代や世の中の価値観は変わっても、礼儀を重んじること、人を思いやること、品行方正であることなど、人間としての教養は変わりません。タカラジェンヌはみんな、厳しく教育されることになります。どんなトップスターも例外はありません。

 そこで学ぶ人間としての教養こそが、タカラジェンヌの美しさのカギだと考えています。

 街を歩いていると、キレイだなと思う女性はたくさんいますよね。ただ、いくら整った顔立ち、スタイルをしていても、所作や言動が美しくない人や、無表情や仏頂面をしている人もいます。そういう女性に対して、「キレイな人」とは言えても「美しい人」とは言えない。私は、そう考えているんです。