文春オンライン

終身雇用が崩壊しているのに35年ローンで自宅を買う怖さ

35年という時間の長さについて

2018/10/18

 先日、著名ブロガーのイケダハヤト師が地銀に資金を借りに行って玉砕したというニュースが流れてきて、興味津々でありました。

地銀に融資の相談に行ったら、そこは「紙・電話・FAX」の世界で驚いた話。 http://www.ikedahayato.com/20180915/76968948.html

イケハヤ地銀に行く http://www.haradesugi.com/entry/ikedahayato_12

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高知の山奥から東京で消耗と煽るプロブロガー、地方銀行に融資相談で消耗 http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65922100.html

イケダハヤト、地銀に融資を断られる? https://www65.atwiki.jp/ihayato/pages/82.html

©iStock.com

本題は住宅ローンの是非であります

 イケダハヤト師といえば、東京で活躍するブロガーだったのですが、サラリーを貰って働く勤め人よりも自由な働き手としての魅力を伝え、勢い余って新天地に高知県を選び、本当に移住してしまい、さらには自力であばら家を立てて奥さんと子育てしながらブロガーライフを送っているという逸材です。

 とにかく自分をさらけ出してコンテンツ化しているのもあって、ある種のトゥルーマンショー状態であり、上記のように「住宅ローンの借り入れに地銀を訪れて、2週間待たされる」というだけですでに面白いわけです。ネット内外で非常に毀誉褒貶のある人物ではありますが、こういう振り切った人が存在するだけで「ああ、ネット見てて良かったな」と思えるのです。

 で、本題は住宅ローンの是非であります。確かに高知県の、それもド田舎に家を建てようとカネを借りに行くイケダハヤト師の面白さに引っ張られがちですが、我が国の住宅ローンというのは昔から「頼りがいがあるけど会社にしがみつく原因」であり、住宅ローンにうっかり手を出してしまって破産する悲惨な事例が喧伝されることもまた多くあります。仕事を辞めざるを得なくなってローンが払えなくなり、せっかく買ったマイホームやマンションを泣く泣く手放す人たちが少なくないのが実情です。