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「無人駅はドキドキします」有村架純が語る学生時代“思い出の鉄道”

有村架純さんに鉄道のことを聞いてみようインタビュー#2

2018/12/02
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梅田から御堂筋線に乗り換える……これがまた大変で

――川を渡ると梅田も近づいて、沿線の風景もそれまでの郊外の雰囲気から一気に変わるところ……。

有村 そうそう、風景が変わるので、いよいよ梅田だという気持ちになるんですよね。で、心斎橋に行くときには、梅田で御堂筋線に乗り換える。なんですけど、これがまた道のりがながくて大変で(笑)。人が多くて、かきわけかきわけ歩いた思い出があります。

 

――上京されて、東京の電車の混雑ぶりはいかがでしたか?

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有村 とにかく驚きました。関西でも満員電車はありますけど、東京みたいにギュウギュウになることはないから……。山手線の混み具合とか、ちょっと恐ろしかったですね。ああいうところにも見ず知らずの人同士に生まれる物語があるのかな?

無人駅のワクワク

――駅にまつわる思い出は何かありますか?

有村 駅といえば……そうですね、無人駅はやっぱりドキドキします。たとえば『中学聖日記』で登場した駅もそうですし、『かぞくいろ』でも無人駅でのロケが多くて。なんとも言えない独特の雰囲気があって好きなんです。たぶん、日常的に利用しない場所だからワクワクするのだと思うんですけど。普段は都心に住んでいて、撮影でしか行くことのできない場所だからこその楽しみですよね。

『かぞくいろ』では鉄道運転手を目指す奥薗晶を演じる ©︎2018「かぞくいろ」製作委員会

――都会の駅前には必ずあるようなコンビニもないですし、決して便利なところではないんですけどね。

有村 そうですね、いつも便利な場所で暮らしているからこその、無人駅のワクワクなんだと思います。『かぞくいろ』で晶が暮らす家の最寄り駅である薩摩大川駅、あそこも無人駅なんです。作中に出てくる小学校や通学路もすべて本当にあの駅の近く。列車が見える鳥居のそばは、お気に入りの場所のひとつですね(笑)。