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「大麻由来のCBDは“ハイ”になりますか?」専門医に疑問をぶつけて分かった、現代日本にCBDが必要な理由

「大麻由来のCBDは“ハイ”になりますか?」専門医に疑問をぶつけて分かった、現代日本にCBDが必要な理由

二木啓孝氏×飯塚浩医師 特別対談

2023/11/30

PR提供: 株式会社ライテック

 昨今、CBD入りのサプリメントやグミなどの食品、オイルなどの商品が注目を集めている。CBDとは、「カンナビジオール」の略称で、大麻草などに含まれるカンナビノイドという成分の一種のこと。大麻由来といってもCBDは違法成分ではなく、むしろ抗酸化作用、抗炎症作用、鎮静作用など、さまざまな効果があるとされ、医療の現場でも取り入れる医師が増えている。一方で、「大麻成分HHCHグミの事件のように体調がおかしくなるのでは?」「本当に安心、安全なものなのか?」という不安が拭えない人が少なくないのも事実だ。

 

 そこで今回は、日本におけるカンナビノイド医療の第一人者である飯塚浩医師(メディカルストレスケア飯塚クリニック院長)と、ジャーナリストの二木啓孝氏による対談を開催。かねてからCBDに着目し、2018年にはカンナビノイド医療の臨床利用と普及を目的とした臨床CBDオイル研究会を発足した飯塚医師に、大麻事件の取材経験も豊富な二木氏が抱くCBDについての率直な疑問をぶつけてもらった。

(取材日:2023年11月14日)

左:二木啓孝さん、右:飯塚浩さん
左:二木啓孝さん、右:飯塚浩さん

二木:僕は記者生活が長く、大麻事件も多く取材してきました。大麻は薬物事件の中でも間口が広いし、“大麻=悪”というイメージは根強いです。だから、急に「CBDという成分があって、医療にも効果がある」と言われても、正直なところ怪しいなと思ってしまうんですが……。

飯塚:現代の日本で生活していると、そういう感覚を持たれるのが当たり前だと思います。でも、戦前の日本における大麻は、神社で神事に用いたり、布やロープに用いたりと、文化や暮らしに密着したものでした。大麻から取った油は食用として活用していましたし、花や種も生薬として大切にされてきた。世界的に見ても、医薬品として数千年の歴史があるんですよ。

二木:そういえば、七味唐辛子の中にも大麻の種が入っていますよね。でも、日本では大麻はゲートウェイドラッグと言われていて、覚醒剤やコカインなどのハードドラッグと同じような認識を持っている人は多いです。

従来の薬にはない、CBDのメリット

飯塚:大麻に含まれるTHC(テトラヒドロカンナビノール)には、たしかに精神を高揚させる作用があります。大量に摂取すると副作用のリスクもあり、日本では使用が禁止されています。

 ただ、同じ大麻由来成分でもCBDとTHCは全くの別物。そもそも大麻には何百種類もの成分がありますが、THCが多く含まれていなければ、摂取しても何ら問題はありません。もちろんCBDには精神活性作用や幻覚作用はないですし、むしろ抗酸化作用、抗炎症作用、鎮痛作用、抗けいれん作用などの効能があるため、さまざまな身体的、精神的な不調への効果が期待できます。例えばアトピーや過敏性腸症候群、他にもがんや糖尿病、骨粗しょう症予防などにも利用できるんです。

二木:うーん、そうは言ってもやっぱりまだ安心できないですね……。飯塚先生は、ご自身のクリニックでも治療目的で患者さんにCBDオイルを処方しているそうですが、僕のように懐疑的な人や、心理的な抵抗感を示す人はいないんですか。

飯塚:CBDがもたらす効果は科学的に根拠のあるものです。患者さんの症状を見て、抗炎症作用や鎮静作用があるCBDが効果的と判断すれば、しっかり安全性を説明した上で「効果が見込めるので、試してみる価値はあると思いますよ」とお伝えしています。確かに“大麻”という単語に引いてしまう方や、家族が反対する方もいらっしゃいますが、丁寧に説明することで、おおむねきちんとご理解いただけています。

二木:選択肢のひとつとしてCBDがあるということなんですね。ただ従来の薬もありますし、あえてCBDを取り入れなくてもいいのでは? という気もします。

飯塚:今ある薬だけでほとんどの人が満足できる効果が得られているならその通りです。でも、実際には多くの人が慢性的な痛みなどの不調に悩んでいるのが実情です。そういった従来の薬ではどうしようもない多くの疾患や不調に対して素晴らしい効果を期待できることから、今医療大麻が見直され、その中核をなす薬効の中でも精神的副作用がなく幅広い効能をもつCBDに注目が集まっているんです。

日本でのCBD活用は「はっきり言って遅れている」

二木:CBDでの大きなトピックといえば、今年11月14日に大麻取締法などの改正案が衆院を通過したことですよね。大麻草を原料にした医薬品の使用を認める一方、若者などの乱用を防ぐため、すでに禁じられている「所持」や「譲渡」に加えて「使用」も禁止することを盛り込んだ内容です。

 厚生労働省が作成した資料には、「国際整合性を図り、医療ニーズに対応する観点から、大麻から製造され医薬品医療機器等法に基づく承認を得た医薬品について、その輸入、製造及び施用を可能とするべき」とありました。これって、日本は世界に比べて、医療用大麻やCBDの活用が遅れているということですか?

飯塚:はっきり言って遅れています。僕が臨床CBDオイル研究会を発足した2018年の時点では、CBDは医療の現場ではほぼ使われていませんでした。大麻由来ということで危ないイメージが先行していたのと、日本に輸入されるCBDオイルはかなり高価な上、医療用であっても成分分析などが怪しいものが多かったのです。

 しかし、現代医療ではどうすることもできない難病などへの劇的な効果が期待できるという海外の文献に触れる機会が増え、日本でも臨床研究に取り組み、多くの人にその効能を正しく知らせるべきだという考えから研究会を発足させました。今回の大麻取締法改正は、「使用罪」の部分については依存症を専門とされる医師たちからの不評の声もありますが、医療での使用を促進する意味では歓迎すべきことだと考えています。

二木:今、国内での大麻栽培は規制が厳しく、厚生労働省の資料によれば全国に許可された栽培者は27人しかいません。栽培目的も地元の神事や大嘗祭の献上品などに限られています。もし国内できちんと管理された大麻が栽培されるようになると、医療面でも大きなプラスになるのでしょうか。

飯塚:現時点では海外からの輸入品に頼っていますが、どのような土壌や環境で栽培された大麻なのか、含有成分がどれくらいなのかが明確でないものがほとんどです。ひどいところだと、別の商品の分析表を流用して使っているものや、データを捏造しているものもあるんです。国内で適切に管理されて栽培した大麻があれば、医療用として使うにあたってとても安心ですよね。

おすすめは吸収しやすいCBDオイル

二木:不調を抱えている人が服用することで効果が期待できるということでしたが、最近では市販品としてさまざまなCBD商品が流通しているのを見かけます。健康な人が服用するメリットはあるのでしょうか?

飯塚:一見すると健康な人でも、加齢やストレスによりさまざまな不調を抱えていることは多いです。頭痛や不眠があったり、イライラする、といった時にCBDを摂取すると良い効果が期待できますね。CBDには炎症や痛みを抑える作用だけでなく、心身のバランスを整える役割があります。何か不足している部分があれば底上げにも効果的なのです。

 実はペットにもいいんですよ。例えば、シニア犬は毛艶が悪くなり、以前より元気がなくなっていくものですが、フードにCBDオイルを1、2滴たらして摂取させてやると毛並みや元気が全然違ってきますよ。

二木:うちで飼っている犬は16歳で、最近散歩にも行きたがらなくなったし、寝ている時間が多いのでちょっと気になるトピックですね。でも、CBDを与えて“ハイ”になったらどうしましょう?

飯塚:そんなことにはならないので安心してください! むしろ、CBDを服用することで、攻撃性を落ち着かせる効果も期待できるんです。人間も、もともと短気な人だけでなく、認知症によってすぐに怒鳴ったりするようになってしまうこともありますが、これもCBDオイルの服用で落ち着かせることができます。

 介護の現場からも、CBDを取り入れるようになってから攻撃性が消えて、元気になったという声をよく聞きますよ。抗精神薬を処方すると落ち着くというより元気がなくなってしまうことが多いのですが、CBDであればそういった心配もありません。

二木:最近は、市販品でCBD入りのグミやクッキーなどの食品もありますよね。こういったものも効果が期待できるのでしょうか?

飯塚:CBD入りの食品は、吸収率や用量調節の点で医療的な効果を得ることがやや難しいと思います。もっとも確実なのは、CBDオイルを舌の下に垂らして数分置き、口腔内の粘膜から吸収することですね。オイルには摂取量をコントロールしやすいというメリットもあります。ただ、味が苦手という方はカプセルなどで服用しても良いと思います。

 一方で、ネットなどで流通しているCBDオイルは、どこの畑の原料を使っているのかわからないメーカーが多く、信頼できるものはごくわずかです。CBDが入っていればなんでもいい、というわけではありません。原料に農薬など余計なものが混入しているリスクもあるため、自社の畑できちんと管理しているメーカーの製品以外は医療としては使えないですね。

二木:僕にとって大麻は長年の取材対象の一つだったのですが、今回、飯塚さんにお話をお伺いして、自分の健康対象にもなったように感じました。“大麻由来”という言葉だけで拒否するのではなく、安全性や効能を理解した上で適切に取り入れていけたらいいですよね。

 キレやすい高齢者に効くというのも、いい話を聞きました。高齢化社会ですし、「キレコロリ」みたいな薬ができたら売れそうです(笑)。

飯塚:加齢や慢性疾患って、一般的な医療では無力なことが多いんです。日々の生活や食事、睡眠を整えるのが先決ですが、CBDを日常的な置き薬のような感覚で取り入れてもらえるといいですね。今後、規制が改正されていくことで、より良質でより安価なものが手に入りやすくなればいいなと思っています。

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