開始1周年で6つの新サービス→半年でさらに7サービスの導入を発表……“コンビニ”ジム「chocoZAP」はなぜ“運動”以外のコンテンツを次々に導入しているのか？

　“「簡単」、「便利」、「楽しい」”をコンセプトに、RIZAPグループが立ち上げたフィットネスジム「chocoZAP」。24時間営業※1で、来店時に着ている洋服や靴そのままで利用できる手軽な“コンビニジム”として、2024年2月末の時点で店舗数は1,370を数える。

　chocoZAPのもうひとつの大きな特徴が、運動以外の設備も充実していることだ。セルフエステやセルフ脱毛に加え、ブランド1周年を迎えた昨秋からはマッサージチェア、セルフネイル、セルフホワイトニングなど6種類の新サービスを開始。さらに今年3月28日には新たに7サービスの導入を発表した。これらのサービスはすべて、月額3,278円（税込）という価格はそのまま、追加料金なしで利用ができる※2。

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　ブランド開始からまだ2年を迎えていない中、なぜこれほどまでに次々とトレーニング以外のコンテンツを拡充させているのか。「実は、chocoZAPに来ていただく目的は“何でもいい”んです」と話すのは、RIZAPグループ広報の小林拓輝さんだ。

※1　一部テナント規制により24時間営業ではない店舗・休館日がある店舗もございます
※2　サービスおよび関連設備は店舗により異なり、取扱いのない店舗もございます。詳しくはwebサイトの店舗ページでご確認ください※サービスは予告なく変更となる場合がございます※ゴルフ・ワークスペース・ドリンクバーは一部店舗限定のサービスです※トレーニングマシン以外のご利用にはアプリからのご予約が必要です※1枠20分〜（最大2枠）ご予約可能です。メンテナンス時間によりご利用いただけない時間帯がございます※セルフホワイトニングは2週間に一度程度の使用を推奨します※ホワイトニングは薬用ホワイトニング剤とブラッシングによる

「まずは来たくなるような場所に」

「chocoZAPはもともと、日本のフィットネス参加率を上げようというところから始まりました。フィットネス人口の比率は、欧米では20％を超える国もあるのですが、日本では3～4％程度。そこで、通うことへのハードルをグッと下げた、着替え不要の“コンビニジム”をスタートすることにしました。

　とはいえ、運動だけ訴求しても従来のジムとの違いはそれほど打ち出せません。そこで、まずは来たくなるような場所にしようということで、セルフ脱毛やセルフエステといった美容サービスの提供を企画しました。お客様の反応を見ながら新しいサービスを導入していくといった現在の流れも、元から考えていた通りなんです」

　その結果、chocoZAPの会員数はスタート当初から飛躍的な伸びを見せ、今や112.4万人※3を突破。昨年9月には国内フィットネスジム会員数日本一※４を達成し、すっかり市民権を得たように見えるが、当初はその斬新なコンセプトに社内外から困惑の声も上がっていたという。

「業界内からも色んな意見をいただきましたし、社内でもうまくいくのかといった不安の声はありました。ただ、chocoZAPのターゲットは既に運動や筋トレをされている方ではなく、運動習慣がなかったり、これまでなかなかジムに足を運べなかったという方。『どんなサービスであっても運動のきっかけになればいい』というマインドが社内では浸透してきた今となっては、何を導入しても社員は驚かないかもしれません（笑）」
※3　2024年2月14日時点
※4　自社調べ。在籍会員数を公表している国内スポーツジム上位6社の2023年8月～2023年9月開示分IR資料で比較。(2023年11月調べ）※詳細はこちら

“お客様の声”から新サービスが生まれることも

　3月28日に発表された新サービス（一部店舗限定）は、「ピラティス」に「カラオケ」、「洗濯・乾燥機（ランドリー）」、「セルフフォト」などジャンルも様々。フィットネスとの親和性が高かった美容の域を超え、エンターテインメントやライフスタイルの分野にも進出している※5。

7つの新サービスが発表されたchocoZAPの詳細を見る

「新サービスが生まれる経緯は様々です。サービス開発を専門とする部署を中心に、他部署や社員向けアンケート、さらにはお客様アンケートの声をもとにすることもあります。

　無人運営が前提という制約はありますが、それ以外にアイデアの段階でNGになることはあまりないですね。先入観なく、まずはごく小規模で店舗に導入してテストマーケティングを行ない、データを見てお客様の反響を確認しています。無人でもオペレーションに問題がなく、お客様に喜んでもらえると判断したら、全国に導入していくという流れです」

　新サービスは順次導入中だが、chocoZAP会員は全店舗を利用できるので、気になったサービスがあればそれを目当てに足を運ぶのも良いかもしれない。小林さんによれば、chocoZAPは１店舗あたりの面積がおおよそ30～40坪程度とコンパクトなため１店舗に全てのサービスを導入することは難しいが、一定の距離内ですべてのサービスが提供できるようになることを目標にしているという。

「現在は、日によって運動や美容、エンタメ、家事など色んな使い方ができる“スマートライフジム”の実現を目指しています。利用者の方には、運動による身体的な健康だけではなく、chocoZAPによって自分磨きやエンタメなどライフスタイルも充実させることで、精神的な部分も含めて健康的になっていただきたい。そのために、お客様ひとりひとりにあった使い方をしていただけるように、さらにchocoZAPのサービスを広げていきたいですね」

※5　サービスおよび関連設備は店舗により異なり、取扱いのない店舗もございます。詳しくはwebサイトの店舗ページでご確認ください※サービスは予告なく変更となる場合がございます※カラオケ・ピラティス・ランドリー・セルフフォトは一部店舗限定のサービスです※トレーニングマシン以外のご利用にはアプリからのご予約が必要です※1枠15分〜（最大2枠）ご予約可能です。メンテナンス時間によりご利用いただけない時間帯がございます