日々数多くの記事が掲載される文春オンライン。その中で人気を誇るのが「日本一周」を取り扱った記事だ。特に車中泊で全国を廻る人々に迫った記事は、ときに政治や芸能のスクープよりも多くの読者を惹きつける、まさに“キラーコンテンツ”と呼べる存在。それだけ「日本一周」や「車中泊」といった自由な生活に興味を持つ人は多いのだろう。
YouTubeチャンネル「カムラフウフと車中泊キャンプ」を運営するゆうたさんとりょうこさん夫婦も、2021年からおよそ2年をかけ“日本一周”を決行した。もともと上場企業の部長だったゆうたさんと、そのグループ会社の役員だったりょうこさんは、なぜ仕事を辞め、“車中泊での日本一周”に挑んだのか。現在はDIYしたハイエースで車中泊キャンプを楽しむ二人に、その魅力を語ってもらった。

「もし明日死んだら後悔するんじゃないか」
――率直に、お二人が日本一周に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか。
ゆうた 僕はもともとテーマパーク関連の仕事をしていて、その中で「日本の〇〇に行ったことある?」「勉強になるからもっと色んな所に行った方が良いよ」といった話を聞くことが多かったんです。そのたびに、日本のことをあまり知らないなと思いましたし、知らないことで損をしているんじゃないかと感じるようになって。コロナ禍で考える時間が増えて、仕事を辞める決断をしたタイミングで、やりたいこととして真っ先に思い浮かんだのが日本一周でした。
――先に仕事を辞めるという決断があったんですね。葛藤はなかったですか。
ゆうた もちろん責任は感じました。でも裏を返すと、それまで人生のかなりの時間を休みなく注いでいたので。ある程度の年齢になったら辞めると自分の中で決めていたのもあって、そこは割り切りました。
――お二人はまだご結婚前だったと思います。ゆうたさんから仕事を辞めたい、日本一周したいと聞いて、りょうこさんはどう思ったんですか?
りょうこ 最初は「えっ!?」となりました(笑)。でも私は、お付き合いしていても結婚していても、人生はそれぞれだと思っているんです。私が「嫌だ」と言ったから彼がやりたいことをやめるのは違うし、逆に私がやりたいことを彼に止められても嫌だし、「自分の人生なんだから、やりたいことをやろうよ」という感じでした。
それで私も一度立ち止まって考えてみたら、「もし明日死んだら後悔するんじゃないか」「もっと色々なことを経験したい」という欲が出てきて。今までは会社やスタッフのために働いてきたけど、これからは自分のために、自分のやりたいことをやって生きていっても良いんじゃないかと思って、私も仕事を辞めることにしました。日本一周は、せっかくだから次の人生への新たな気づきやきっかけになれば良いな、というぐらいの軽い気持ちでした。
――日本一周と言ってもスタイルは様々ありそうですが、なぜ車中泊にしたのでしょうか。もともと憧れがあったとか?
ゆうた いえ、むしろ車には二人ともそこまで興味はなかったです(笑)。ただ、僕たちはお互い愛犬を飼っていたので、旅に連れて行くとなるとペットと泊まれるホテルを探す必要があったんですが、それだと費用がすごくかかってしまう。ちょうどその頃、コロナ禍で車中泊が流行っていると知って、「車中泊ならわんこも一緒に泊まれるから良いんじゃないか」という話になりました。
――お二人が当時乗っていたのは軽自動車の「モコ」でしたよね。車中泊というと、ハイエースやキャンピングカーのイメージですが……。
ゆうた 珍しいですよね。なので、まずは神奈川の自宅から関西まで2週間ほど、“お試し”の旅に出てみたんです。これでわんこが車の中で眠れないようなら、そもそも車中泊自体を考え直さなきゃいけないよね、と。
りょうこ そしたらもう、そもそも不備がたくさんあって(笑)。わんこは全く問題なさそうで良かったのですが、人間はしっかり洗礼を受けて、これではダメだとなりました。簡易的に取り付けたカーテンが隙間だらけだったり、後部座席の上につけた棚が運転中に落ちてきそうになったり……“お試し”していなかったらと思うとゾッとします。
ゆうた 自宅に戻ってからカーテンをしっかりしたサンシェードに変えたり、棚の位置を一番後ろにずらしたりと改良を加えて、1ヶ月後に本格的な日本一周へ出発しました。
愛犬との“最後の思い出作り”のつもりが……
――日本一周を「やって良かった」と感じたのはどんな瞬間でしたか?
ゆうた まずは愛犬のことですね。僕の愛犬はもともと遊園地のふれあいコーナーのような施設にいた子で、散歩にもあまり行ったことがなく、8歳で引き取った当初は生きる気力があまりないように見えました。だから「この子との思い出を作ろう」というのも、日本一周の大きな目的だったんです。
でも、旅を続けるうちに刺激を受けたのか、どんどん元気になっていって。最後の思い出作りぐらいの気持ちだったんですが、今もピンピンしているので、本当に連れて行って良かったなと思います。
りょうこ 私たち2人とわんこ2匹、家族の思い出が全国各地にあるのも良いですね。季節が変わるたびに「あそこの桜が綺麗だよね」とか、移動中に「ここでこんなことがあったね」と話せるのが、すごい財産になりました。
――旅を通して、お互いに変化を感じることはありましたか?
りょうこ ゆうたくんは、表情がすごく豊かになりましたね。仕事をしているときは本当に無表情な人だったので(笑)。明るくなったと思います。
ゆうた 自分ではあんまり気づいてなかったですけど……(笑)、確かに笑うことは多くなったかもしれません。りょうちゃんは強くなったよね。
りょうこ 車中泊の旅を通して過酷な状況も乗り越えてきたので、今ではたいていのことなら乗り越えられる自信がつきました。あとは夫婦としても、狭い車の中でずっと一緒に過ごすには、お互いの嫌な部分も全てさらけ出して、受け止め合うしかない。自然と絆は深まったんじゃないかなと思います。

――改めて振り返ってみて、他の人にも日本一周を勧めたいと思いますか?
りょうこ 日本一周そのものはすごくお勧めします! ただ、私たちのように一気に全部回らなくても良いかもしれません。全部まわりきってしまうと、「次、どこに行く?」となったときに行き先に困ってしまうんですよ。だから、今回はこのエリア、次はあのエリアというように分割して旅をして、最終的に日本一周を達成しているという形が、一番長くワクワクしながら楽しめる方法なんじゃないかなと思います。
実は私たちもこの夏からカムロードベースのキャブコンでまた日本を巡ることになったんです。今後もペットとの車中泊旅や日本の魅力を、たくさんの方に伝えていきたいなと思っています!
おすすめは「今あるもので一度、車の中で寝てみる」
――お二人の話を聞いていると、日本一周まではできなくても、まずは気軽な車中泊から……と思うのですが、やはり“車で寝る”ことには不安があります。初心者が安心して車中泊を楽しむためのコツや、気をつけるべきポイントはありますか?
りょうこ 私たちは初めて車中泊をしたのが大阪のパーキングエリアだったんですが、そこが治安の良くない場所で……。走り屋みたいな車のエンジン音が一晩じゅう鳴り響いていて、本当に怖かったんです。
なので慣れない方は、オートキャンプ場や『RVパーク』という車中泊専用の施設を利用するのが確実です。トイレやお風呂も完備されていることが多いので、安心して楽しく過ごせると思います。

ゆうた あとは、まず「今あるもので一度、車の中で寝てみる」のが絶対におすすめです。試してみると、思っていたよりも自分の車がフラットになったり、「こんなところに収納があったんだ」という発見があったりします。
――たしかに、自宅の駐車場などで一度試してみるのは、災害に備えるという意味でも良さそうです。最低限これだけは用意しておいた方が良い、というアイテムはありますか?
りょうこ マストアイテムは、まず目隠しになるサンシェードかカーテンですね。プライバシーの確保と防犯のために、特に女性一人の場合は絶対に必要だと思います。
ゆうた あとは夜に車内を照らすライトと、体を痛めないためのマットレスや枕などの寝具。これだけあれば、とりあえず車内で過ごすことはできると思います。
それから、ポータブル電源もあると便利ですね。1泊2日くらいなら正直なくてもなんとかなりますが、パソコンで作業をしたり、充電式の家電をいくつも使うようになると、どんどん必要になってきます。日本一周のような長期の旅をするならマストですし、災害対策としても持っていて損はないと思います。
――お二人はJackeryのポータブル電源を使用されていますよね。
ゆうた 購入するときは他社の製品とも比較したんですが、Jackeryのポータブル電源は横長の形で、車の座席の足元にすっきり収納できたのが決め手でした。ハンドル部分を倒せば本体上部に収納できて、フラットになるところも気に入っています。上に物を置けますし、片手でひょいと持てる。この持ち運びやすさは、使っていて本当に楽ですね。
りょうこ 実際に使うと、とにかくシンプルで分かりやすいのが良いなと思います。電源をオンにするとディスプレイに入力と出力、バッテリー残量が表示されるだけで、良い意味で無駄な機能がない。誰でも迷わず使えると思います。
――最近ではメーカーも容量も多様なポータブル電源が販売されていて、どれを買えば良いのか悩みます。選び方のポイントや、便利な使い方があれば教えてください。
りょうこ 選び方のポイントで言うと、「電気ケトルが使えるかどうか」はすごく大事だと思います。実は、電気ケトルは家電の中でも消費電力が非常に高くて、出力が1200Wくらい必要になるものが多いんです。容量の小さいポータブル電源だと使えないこともあるので、購入を検討されている方は、定格出力が高めのモデルを選んでおくのが災害時の備えとしてもおすすめです。
ゆうた 炊事や充電以外の使い方だと、夜の過ごし方として、プロジェクターを使って車の壁に画面を投影して、映画を見るのはよくやりましたね。ゲーム機を繋いで遊ぶこともできますし、ポータブル電源は生活だけでなく自分の“遊び”を充実させるためにも使えます。だからこそ、少し余裕のあるスペックのものを選ぶのが重要ですね。![]()
軽量かつコンパクトながら、ほとんどの家電製品を使える定格出力1500Wのパワフルさが魅力のJackery人気No.1モデル。最短60分でフル充電可能な緊急充電モードや、電化製品を守るUPS機能、パススルー機能も搭載し、アウトドアはもちろん、災害時の備えとしても幅広く活躍します。
暑い夏には、扇風機やポータブルクーラーの電源にも最適。ペットのいる家庭なら、停電時や外出先でも冷房機器や給水器をしっかり稼働させ、大切な家族の安全を守ります。
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さらに今回は、文春オンライン読者限定で5%OFFとなるプロモーションコードもご用意!
コード名:PR2025PDBS
主な対象商品:Jackeryポータブル電源1000New(ブラック/サンドゴールド)※ソーラーパネルとのセット製品も含む
使用期間:2025年7月20日(日)まで
使用店舗:公式Amazon店舗
Jackeryとは
Jackeryは、2012年、アメリカ・カリフォルニアで誕生し、「グリーンエネルギーをあらゆる人に、あらゆる場所で提供する」というビジョンのもと、ポータブル電源とソーラーパネルを通じて、アウトドアや車中泊の新しいスタイルを提案してきました。
“日本一周”という大きな夢を叶える旅。その道中には、思いがけない出会いや発見、そして自分だけの特別な時間が待っています。そんな自由でアクティブなライフスタイルを、Jackeryはこれからも応援し続けます。
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