自然災害だけではなく、日常生活でも活躍するAnkerのポータブル電源「Anker Solix C1000 Gen 2 Portable Power Station」。東日本大震災で被災した写真家の高橋智裕が自らの体験を振り返りつつ、実際に使って気が付いたこれまでのポータブル電源にはない“驚きの性能”と“お薦めの使用法”をご紹介する。
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風景写真家の高橋智裕は、今もあの日の出来事をはっきりと覚えている。
2011年3月11日、東北地方の太平洋沿岸部を中心に甚大な被害をもたらした東日本大震災。国内観測史上最大となるマグニチュード9.0を記録した巨大地震が発生したとき、高橋は故郷であり勤めていた出版社があった福島県いわき市で取材を行なっていた。
「ちょうど小さな橋の上に停車中で、あまりの揺れの強さに『橋が落ちるな』と思い、慌てて車を動かしました。地面も大きく裂けて開いたり閉じたりを繰り返しているんです。いわき市は一番揺れが長く続き、約3分揺れ続けました」
揺れが少し収まると、大津波警報がすぐに発令された。しかし子供のころからいわき市に住み、何度か津波警報を聞いている高橋はそれほど深刻に受け止めることはなかった。津波が来たとしても30センチ程度の小さなものだろう。それよりも人がいなくなっているはずの小名浜港を撮影したい、記事にしたい、この大災害を多くの人に伝えたい、という使命感から車を沿岸部へと走らせた。
車から降りて様子を見ると海の水がなく、海底が見えている。いつもとは違う港や「アクアマリンふくしま」の手前にある物産館の割れたガラスなど、無我夢中で撮影し続けた。その時のことだった。
「『逃げろー! 逃げろー!』という声が聞こえてきたんです。海上保安部の合同庁舎があって、その建物の屋上から私を見ている人が大声で呼びかけていました。振り返ると沖がない。壁のように『わーっ』と押し寄せてくる大きな津波が、すぐそこに迫っていました。そこから海上保安部の合同庁舎まで200mくらいあったでしょうか。50mほど走ったところで、津波の先頭の波が足元に到達しました」
高さ数十センチ程度の津波だったが、「流れるプール」のように勢いがついた波に足をとられ動けなくなっていると、大きな津波に飲みこまれ150mほど流されてしまった。水だけは絶対に飲まないように、と考えていると運よく足が着く場所に流れ着き、顔を水面から出せた。そこは高橋に避難を促した人たちがいる、海上保安部合同庁舎だった。
「1階と2階の間の階段の踊り場から、『こっちだ!』と手招きしてくれていました。そこから30mほど、水の中を歩いて庁舎に向かい、2人の方に腕をガーッと引き上げていただきました。公共の建物だったので着替えや毛布、石油ストーブや食料も備蓄されており、身体を温めることができたのも運がよかったです」
災害時に最も重要なのは安全に使える“電気”です
あらゆるインフラが壊滅的な被害を受けた大災害で、高橋が最も重要だと痛感したのは“電気”の存在だった。
「4月11日に起きた余震の後、うちは1週間くらい停電していました。電気は大事です。ガスなどより、災害時はやっぱり電気ですよ。ガスは漏れていても広い場所だと臭いがしなくて気づかないこともあります。カセットコンロのボンベだって、爆発事故が起きる可能性がありますよね? ですから安全に使用できる電気を確保することはとても大事だと思います。幸いうちには当時、まだ黎明期だったポータブル電源があり、簡単な料理を作れました」
母親がポータブル電源にホットプレートをつなげ、温かい食事を作ってくれたことは精神的な安らぎにもつながった。だが当時、ポータブル電源はまだ黎明期で現在ほど高性能ではなく、活用シーンも限定的だった。
「車のバッテリーにつないでフル充電するのに8、9時間もかかる。長時間アイドリングするとガソリンも使ってしまうので、少しずつしか充電できませんでした。その上、大きくて重たいし、使用可能時間も短い。でも電気毛布も使えてお湯も沸かせて“電気”が使えるありがたさを実感していました。
あれから年月が経ち、最近のポータブル電源はどれほど進化しているのか気になっていました。そこで実際に試してみたのが、Ankerの最新の大容量ポータブル電源『Anker Solix C1000 Gen 2』です」
「満充電に1時間(※最短54分)かからないのはすごいです。昔のものと比べたら、とても軽くて重さも全然違います。震災の時に使用していたものは、これの倍くらいの大きさがありました。かつては充電時の音も気になりましたが、ほとんど音もしない。
避難する時にこれ1台と、ホットプレートか電気ケトルでも持っていけば、それで十分に生きていけます。どんなに大規模な災害でも大体3日以内には支援が届きます。最初の3日間を自力で頑張れば、なんとかなる。その3日間を乗り切るために、これがあればカップラーメンだってお湯を沸かして食べられます。
電気があるだけで、気持ちが本当に変わります。ひどい状況でも明かりがある、温かいものが食べられる、スマホが充電できる。それだけで精神的なゆとりが生まれるんです。避難所が特有のギスギスした雰囲気になりがちなのも、結局は精神的な余裕のなさから来ています。こういうポータブル電源が避難所に備蓄されていれば、状況は大きく変わると思います。
また私はAnkerのイヤホンを5年近く愛用しており、ポータブル電源以外の製品でも高い信頼性を実感しています。Ankerは世界的にも“充電のリーディングブランド”として知られており、その技術力と信頼感は災害時にも大きな安心につながります。だからこそ非常時には、Ankerのように安心して任せられるブランドを選ぶのが一番だと思います」
ポータブル電源の決定版
Anker Solix C1000 Gen 2 を見る
日常的にポータブル電源を使用することは“防災”につながる
もちろん災害時だけではなく、日常生活でも活躍してくれるのがこの製品の魅力だ。
「私が住んでいる長野県や雪国は冬の電気代、ガス代がどうしても高くなってしまいます。車に乗っているときにこのポータブル電源を車内で充電して家に帰って使えば節電にもなります。長野はどこへ行くにも遠いので、1時間くらい運転するのは普通なんです。その移動時間で満充電にしておけば、夜も使えます」
日常的にポータブル電源を使用することは“防災”にもつながるという。
「私は『備えない防災』と呼んでいます。日常的に使うことを習慣にしておけば、いざという時に『あぁ、満タンにしなきゃ』と慌てる必要がありません。毎日使っていれば、減った分は充電しますよね? その間に地震が来ても、ある程度は電気が溜まっているわけですから、すぐに使えます。パススルー充電対応なのもいいし、放電率が低くて満充電保管ができるのもメリットですね。
災害時に電気が問題なく使えると、電気以外のことに頭が回るようになります。実際に災害が起きた時に、『電気はある』という安心感があるだけで、全然違います。アイドリングでガソリンを消費する心配もありません。女性の一人暮らしでも、このくらいの大きさなら問題なく扱えるでしょう。
さらに直感的に使える高い操作性とスタイリッシュなデザインはリビングに置いても違和感がありません。Ankerグループの製品はイヤホンもそうですけど、シンプルでありながら機能性は非常に高い。そこが素晴らしいと思います」
高橋は趣味のアウトドアにもポータブル電源を積極的に活用したいと話す。
「私が好きな冬のキャンプでは、なんといっても暖を取ることが最優先です。キャンプでもできれば普段使っている布団と電気毛布で寝たい。しかし電源が使える場所は数が限られていますし、料金も高い。でもこのポータブル電源があれば、わざわざそのような場所を選ぶ必要がありません。
この1台があれば、冬のキャンプのクオリティが格段に上がりますね。置き場所にも困らないですし、本当に便利で優れものですね」
ポータブル電源の決定版
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Anker Solix C1000 Gen 2 Portable Power Station
Amazonで購入する製品スペック
Anker Solix C1000 Gen 2 Portable Power Station
価格:¥99,990(税込)
バッテリー容量:1024Wh
重さ:約11.3kg
サイズ (幅×奥行×高さ):約38.4×20.8×24.4cm
AC出力(定格 / 瞬間最大):1500w (50 / 60Hz) / 2300w
搭載ポート:10ポート
出力ポート数:AC差込口×5 / USB-C×3 / USB-A×1 / シガーソケット×1
充電方法:ACコンセント / ソーラーパネル / シガーソケット
最短充電時間:約54分(専用アプリで超急速充電モード設定時)
保証期間:最大5年(18ヶ月保証 + 42ヶ月)※Anker Japan 公式オンラインストア会員を対象に、通常18ヶ月の製品保証を5年へ自動延長致します。
パッケージ内容:製品本体 / AC充電ケーブル (1.2m) / シガーソケット充電ケーブル (3m) / クイックスタートガイド / 安全マニュアル
ポータブル電源回収サービス(無料)
ポータブル電源は家電リサイクル法の対象外であるものの、一般のごみとしては捨てられず、自治体ごとに処分方法が異なり、費用がかかる場合も多くあります。そのため「重くて持ち込めない」「正しい処分方法がわからない」といった声も少なくありません。
Ankerでは、そうした煩雑さを解消するために、自社製品の回収サービスを提供しています。お客様は公式ウェブサイトや専用アプリから簡単に申込みができ、自宅から発送するだけで回収が可能です。対象はポータブル電源だけでなく、Ankerの他の製品にも広がっています。
回収された製品は専門施設で適切に分解され、再利用できる部品は新製品の製造に活用されます。Anker製品の廃棄費用は基本的に無料で、お客様が負担するのは配送料のみとなります。
提供/アンカー・ジャパン

