〇企画趣旨

企業法務を取り巻く環境は、2025年に入りさらなる複雑性とスピードを帯びています。グローバル規制の高度化、データ・AI領域の法整備の急進、サイバーリスクの拡張など、企業活動全体を取り巻くリスクの「質」も「量」も転換点を迎えています。加えて、生成AI・リーガルテックの実用化が本格化し、契約審査、ナレッジ運用、法務問い合わせ対応、リスク可視化といった領域で、リーガルオペレーションの最適化が中心テーマとなりました。

これまで“属人的に回していた法務プロセス”を、標準化・可視化・自動化し、法務サービスの提供モデルそのものを再設計する動きが広がっています。さらに、事業環境の複雑化に伴い、法務と他部門との連携はこれまで以上に重要性を増しています。AI導入プロジェクト、データ利活用、海外展開、M&A、ガバナンス強化、サプライチェーン管理など、企業の主要テーマは法務単独での対応が困難になっており、事業部門・DX部門・人事・経営企画・財務などとの横断的な連携体制づくりが競争力そのものに直結する時代となりました。その一方で、法務部門が“守りの管理者”に留まるのではなく、戦略的判断や価値創造のプロセスに関与する機会も拡大しています。事業リスクと成長機会を同時に見極め、組織に適切な意思決定を促す“未来志向の法務”が求められています。

第4弾となる本カンファレンスでは、「法務の再定義」― リスクと機会の両輪で経営をドライブする法務の未来像をキーワードに、最新の規制動向、AI活用の実践、ガバナンス強化の潮流、戦略法務としての役割変革について多角的に議論します。法務が“業務部門の相談窓口”から“経営の意思決定をけん引する中枢”へ進化するための道筋を明らかにし、組織全体の競争力につながる実践知を参加者と共に探求します。

〇開催概要

開催日時 325日(水) 13:00~17:00
会  場 会場対面および、オンラインLIVE配信のハイブリッド開催
     会場参加:文藝春秋本社ホール(千代田区紀尾井町3-23)
     オンライン参加:Zoomウェビナー
参加対象 企業経営者、経営幹部、法務部門、リスクマネジメント部門、
     総務・管理部門、経営管理部門、経営企画部門、情報システム部門
     などの部門長など
定  員 会場参加 80名 / オンライン参加 400名~
参加費用 無料(事前登録制)
主  催 文藝春秋
協  賛 トムソン・ロイター株式会社、弁護士法人 Authense法律事務所、
     MNTSQ株式会社、ContractS株式会社、株式会社BoostDraftほか

申し込み

〇来場特典
ご来場者様へは柴田氏の著書『教養としての「会社法」入門』を1冊プレゼント

〇申込特典
申込者様限定にて2週間のアーカイブ視聴をいただけます。

〇プログラム

13:00~13:50 基調講演①
「企業法務進化論‐企業価値向上に資する企業法務部門の役割変化と真価」
 ~ 新しい資本主義の成功の鍵を握る“教養としての会社法” ~

法政大学 名誉教授
『教養としての「会社法」入門』著者
柴田 和史氏

東京都生まれ。東京大学法学部卒業、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、法学博士(東京大学)。現在、法政大学名誉教授。元法政大学法科大学院研究科長。元 厚生労働省・中央労働委員会公益委員(通算6期)。弁護士。これまでに、旧司法試験委員、新司法試験委員(通算11期)、合併・分割に関する商法研究会(経産省)座長、持株会社の設立に関する商法研究会(経産省)座長、企業統治に関する商法研究会(経産省) 座長などを歴任。
『会社法詳解[第3版]』(商事法務、2021年)、『ビジュアル 図でわかる会社法[第2版]』(日経文庫、2021年)、『類型別中小企業のための会社法[第2版]』(三省堂、2015年)、『教養としての会社法入門』(日本実業出版社、2022年)、『商法総則・商行為法』(三省堂、2024年)『デイリー六法』(共編、三省堂、2025年)、『一般社団(財団)法人法逐条解説』(共編著、法政大学出版局、2020年)、『会社法の実践的課題』(共編著、法政大学出版局、2011年)、『現代会社法入門[第4版]』(共著、有斐閣、2015年)など著書多数。


13:50~14:20 課題解決講演①
「法務AIを組織の力に。CoCounselが導く『信頼できる根拠』と
 グローバル基準の安全性」

トムソン・ロイター株式会社
リーガル事業部 プロダクトマーケティングディレクター
飯嶋 睦氏

IT業界にて30年以上のキャリアを持ち、一貫して開発現場と顧客との「橋渡し」役を担ってきました。テクノロジーがもたらす変革を数多く経験する中で、近年は特にAIとリーガルテックの分野に注目しています。2025年よりトムソン・ロイターに参画。  


14:20~14:30 休憩


14:30~15:10 基調講演②
「進化する企業法務とコーポレートガバナンスの現在地」

日比谷パーク法律事務所
代表、弁護士
久保利 英明氏

1944年埼玉県生まれ。67年東京大学在学中に司法試験合格。68年東大法学部卒業。71年弁護士登録、森綜合法律事務所(現・森・濱田松本法律事務所)入所。98年日比谷パーク法律事務所を開設。2001年度第二東京弁護士会会長、日本弁護士連合会副会長。09年一人一票実現国民会議共同代表。14年第三者委員会報告書格付け委員会委員長。22年日本ガバナンス研究学会会長。01年の野村ホールディングス社外取締役就任を皮切りに、日本取引所グループ社外取締役、農林中央金庫経営管理委員やソースネクスト社外取締役を歴任。
『会社更生最前線』『経営の技法』(共著)『破天荒弁護士クボリ伝』(同)など著書多数。


15:10~15:40 課題解決講演②
人材流動化時代における「法務ファンクション」の再定義
AIとアウトソーシングによる体制設計

Authense法律事務所
企業法務分野マネージャー
西尾 公伸 氏

第二東京弁護士会所属。中央大学法学部法律学科卒業後、大阪市立大学法科大学院を修了。 弁護士登録後、ベンチャーファイナンスを中心に企業法務に注力し、当時まだ一般的でなかった種類株式を活用した大型資金調達に携わる。企業法務分野のマネージャーとして、投資契約、労務問題、企業危機管理、M&Aなど多岐にわたる案件に対応。企業の法務人材不足を解決するために法務人材のアウトソーシングサービスを立ち上げ、責任者として指揮を執る。


15:40~15:50 休憩


15:50~16:20 課題解決講演③
「本当に使えるプレイブックへ - 実務運用上の課題と、その解決策 - 」

MNTSQ株式会社 代表取締役
長島・大野・常松法律事務所 弁護士
板谷 隆平氏

2013年東京大学法学部卒業。在学中に司法試験予備試験に合格し、2014年に弁護士登録。同年に入所した長島・大野・常松法律事務所(NO&T)在籍中、M&A(合併・買収)の契約書からリスクのある条項や抜け漏れを探すため、山のように積まれた書類を1枚ずつ確認し問題点の有無を調べる日々を過ごした。法務領域のAI/テクノロジーによる効率化の余地を確信し、2018年11月に東京大学時代の知人と共にMNTSQ株式会社を創業。「フェアな合意がなされる社会」の実現を目指す。2020年に「アジアで注目すべきリーガルテック業界の人物30選」に選出された。


16:20~17:00 特別講演
「三井物産の法務戦略」

三井物産株式会社
法務統括部長
平 浩明氏

1994年三井物産(株)文書部法務第一室入社。中部支社(名古屋)、米国法務研修(University of Pennsylvania, Law School, LLM)、豪州三井物産勤務等を経て、2016年法務部アジア・大洋州法務室長、2017年同金属・エネルギー法務室長、2018年アジア・大洋州本部Chief Legal Officer(在シンガポール)。2024年4月より法務統括部長。ニューヨーク州弁護士、英国事務弁護士(Solicitor)。