〇企画趣旨

2027年より強制適用される新リース会計基準(日本基準)は、制度理解や影響分析の段階を終え、現在は各社が「具体的な実装」と「グループ全体での運用設計」という次のフェーズに直面しています。とりわけ上場企業においては、単体決算対応にとどまらず、国内外の子会社を含めたグループ対応の巧拙が、連結財務情報の信頼性や経営判断の質を左右する重要な局面に入っています。

新リース会計基準への対応は、①リース契約の把握・棚卸、②会計判断・方針の統一、③業務プロセス・システムへの落とし込み、④監査・内部統制・開示対応、という複数のフェーズを経て初めて定着します。しかし現実には、子会社ごとの実務成熟度や契約管理のばらつき、リソース不足、親会社と子会社の役割分担の曖昧さなどにより、各フェーズで課題が顕在化し、「どこから手を付けるべきか分からない」「初年度対応はできたが定常運用に不安が残る」といった声が多く聞かれます。

特にグループ会社対応においては、会計基準対応が単なる処理論にとどまらず、グループガバナンス、内部統制、さらには「借りるか・買うか」という経営判断の在り方そのものに直結するテーマであることが、これまで以上に明確になっています。親会社が何を決め、どこまで統一し、どの領域を子会社に委ねるのか。その設計を誤れば、連結決算・監査対応・開示のすべてに歪みが生じるリスクがあります。

本カンファレンスでは、新リース会計基準への対応をフェーズ別に整理し、特に上場企業における子会社・グループ対応の論点に焦点を当てます。監査法人、システムベンダー、先行企業の実践事例を交えながら、制度理解に終始することなく、「実装し、回し続ける」ための現実的なアプローチを共有します。本イベントが、経理・財務部門がグループ経営の中枢機能としての役割を再定義する契機となることを目指します。

〇開催概要

開催日時 421日(火) 13:00~17:00
会  場 会場対面および、オンラインLIVE配信のハイブリッド開催
     会場参加:文藝春秋本社ホール(千代田区紀尾井町3-23)
     オンライン参加:Zoomウェビナー
参加対象 企業経営者、経営幹部、財務・経理部門、経営企画部門、
     情報システム部門、デジタル推進部門の部門長など
定  員 会場参加 80名/オンライン参加 500名~
参加費用 無料(事前登録制)
主  催 文藝春秋
協  賛 ファーストアカウンティング株式会社、Sansan株式会社、
     株式会社クレオ

申し込み

〇来場特典
ご来場者様へは井上氏の共著書『【改訂版】新リース会計の実務対応と勘所』を1冊プレゼント

 〇申込特典
申込者様限定にて2週間のアーカイブ視聴をいただけます。

〇プログラム

13:00~13:50 基調講演
「そもそもリース会計とは何なのか?」
~IFRS 第16号成立までの背景と日本の対応~

青山学院大学大学院
会計プロフェッション研究科 特任教授
鶯地 隆継氏

1981年神戸大学経済学部卒、住友商事入社、1993年英国住友商事経理課長(ロンドン駐在) 2005年住友商事フィナンシャル業務部長(内部統制プロジェクト責任者)2008年住友商事フィナンシャル・リソーシズ・グループ長補佐。その間、企業会計審議委員会臨時委員(内部統制)、IFRS解釈指針委員会(IFRIC)委員.を務める。2011年7月から2019年6月まで国際会計審議会(IASB)理事。2019年10月より2023年12月迄有限責任監査法人トーマツ、パートナー 2020年6月から2022年6月迄 日本銀行金融研究所客員研究員、2024年4月より現職。日本証券業協会キャピタルマーケットフォーラム専門委員。


13:50~14:20 課題解決講演①
公認会計士合格レベルのAIが新リース会計のリース判定を自動化
~ FA社の「経理AIエージェント」が実現する次世代経理業務のすべて ~

ファーストアカウンティング株式会社
代表取締役社長
森 啓太郎氏

1974年6月3日生。ソフトバンク株式会社を経て、アカマイ・テクノロジーズ日本法人立ち上げに参画。営業本部長に就任し、2008年度営業成績は世界No.1などの実績を残す。シンギュラリティが起こりつつあるAIを使うことで会計システムへの自動入力や確認作業の自動化が可能となれば、経理の人手不足の課題解決できると共に、企業価値の向上など重要業務にリソースを割くことができると考え、2016年6月にファーストアカウンティングを設立。


14:30~15:10 特別講演①
 「三井住友ファイナンス&リースの対応」
~ 借手としてのグループ対応、貸手としてのお客様支援 ~

三井住友ファイナンス&リース株式会社
取締役常務執行役員
(CFO兼CRO 経理部・財務部・リスク管理部担当役員、企画部・広報IR部副担当役員)
渡辺 敬之氏

1989年4月に住友銀行へ入行。2019年4月執行役員に就任、ホールセール部門副責任役員、リテール部門副責任役員。2022年5月に三井住友ファイナンス&リース株式会社常務執行役員に就任。審査部門を担当、審査・債権管理体制の高度化を推進。2025年4月より株式会社三井住友フィナンシャルグループ常務執行役員(ホールセール事業部門長補佐)に就任(現職)。2026年4月より三井住友ファイナンス&リース株式会社 取締役常務執行役員(CFO兼CRO 経理部・財務部・リスク管理部担当役員、企画部・広報IR部副担当役員)に就任(現職)。グループのホールセール事業およびリース事業における経理財務・リスク管理・経営企画分野を担い、経営基盤の強化に取り組んでいる。


15:10~15:40 課題解決講演②
契約書管理から始める、Sansan社の新リース会計基準対応
~ 手作業の限界を突破する!AIによるリースの特定と実務効率化 ~

Sansan株式会社
財務経理部 部長
黒田 真吾氏

前職の飲食業界で経理のキャリアをスタート。IPO準備、事業分割などの組織再編に携わり、経理部長を経験後、2019年7月にSansanへ入社し、財務経理部へ配属。上場後の経理グループの体制強化を図り、部長として決算業務の効率化と最適化を推進している。


15:50~16:20 課題解決講演③
新リース会計基準へのグループ対応
― 子会社管理のばらつきが生むリスクと実務統制の進め方 ―

株式会社クレオ
マーケティング室 室長
平田 恵輔氏

様々な業界でフリーランスの営業として活動後、2007年にクレオに入社。エンタープライズ市場向けERPシステム事業の営業、プロモーション担当を経て、現在は成長戦略策定からブランディング、新規事業のスタートアップ支援などのマーケティングを担当している。


16:20~17:00 特別講演②
「新リース会計基準、実務対応の勘所を最終点検」
~ 子会社、グループにおけるリース会計、リース税務対応、貸手、借手の会計処理の留意点 ~

公認会計士
一般財団法人 会計教育研修機構 シニアフェロー
井上 雅彦氏

中央青山監査法人代表社員、有限責任監査法人トーマツパートナー執行役を経て独立開業。一般財団法人会計教育研修機構シニアフェローを務める。元トーマツリースクレジットインダストリー.リースリーダー。リースに関する監査、アドバイザリー業務に長年携わる。リース関連書籍10冊、セミナー講演多数。