〇企画趣旨

デジタル社会が加速度的に進展する2026年、サイバーセキュリティはもはやIT領域の一施策ではなく、企業価値と事業継続を左右する経営戦略の中核として再定義されつつあり、その最前線ではAIが攻撃と防御の両面で決定的な影響力を持つようになっています。ランサムウェアや多層的な侵害、生成AIによるフィッシングやディープフェイク詐欺といった巧妙化した攻撃は、数十億件規模の攻撃試行と数百万件に及ぶ深刻な侵害を生み出し、企業・組織の安全保障は前例のない水準で試されています。実際、AIを活用した攻撃は2025年には世界的に数千万件規模に達するとされ、AI関連の脅威を最大のリスクと捉える組織も80%強に上るなど、攻撃の自動化と高速化はすでに現実のものとなっています。

一方で、防御側においてもAIを用いた高度な検知・分析や自動対応が急速に進化し、「人が追いかけるセキュリティ」から「AIと協調するセキュリティ」への転換が不可欠な時代に突入しています。さらに国際的には、EUにおけるサイバーレジリエンス法やAI規制などが企業のリスク管理基準を引き上げ、国家間でもAIを軸とした攻防競争が激化する中、企業には従来型の脆弱性対策を超え、組織横断のゼロトラスト戦略、AI統合型のリアルタイム防御、そして従業員一人ひとりの行動変容を含むセキュリティ文化の定着といった“新たな防衛線”の構築が強く求められています。Gartnerが示すように、生成AIを活用したセキュリティ行動プログラムによってインシデントの大幅な低減が見込まれるなど、技術と組織の両輪での変革が成果を左右する局面に入っています。

本カンファレンスは、こうした急激な環境変化を背景に、最新インシデントの分析からAI時代の攻防構造、国際的な政策・規制動向、そして2030年代のサイバーリスクに勝つための体制づくりとリーダーシップのあり方までを業界トップの専門家・実務者とともに描き出し、参加者が自組織に即した実践的な戦略を構想できる場として開催します。

〇開催概要

開催日時 423日(木) 13:00~17:00
会  場 会場対面、オンライン視聴のハイブリッド開催
     会場参加 文藝春秋本社ホール(千代田区紀尾井町 3-23)
     オンライン参加 ZoomウェビナーでのLIVE配信
参加対象 企業経営者、経営幹部、セキュリティ部門、経営企画部門、
     情報システム部門、リスクマネジメント部門の部門長など
定  員 会場参加 80名/オンライン参加 500名~
参加費用 無料(事前登録制)
主  催 文藝春秋
協  賛 株式会社アシュアード、Varonis Systems Japan株式会社ほか

申し込み

来場特典
ご来場の皆様へは淵上氏の著書『経営層のためのサイバーセキュリティ実践入門』を1冊プレゼント

申込特典
2週間のアーカイブ視聴

〇プログラム

13:00~13:50 基調講演
AI時代のサイバー脅威構造と防衛戦線
  ~高度化する攻撃に対し、企業はどう生き残るべきか~

サイバーセキュリティアドバイザー
名和 利男氏

海上自衛隊において護衛艦のCIC(戦闘情報中枢)の業務に従事した後、航空自衛隊においてプログラム幹部として信務暗号・通信業務/在日米空軍との連絡調整業務/防空指揮システム等のセキュリティ担当業務に従事。その後、JPCERT コーディネーションセンター早期警戒グループのリーダーを経て、現在は、公的機関におけるサイバーセキュリティ施策への助言や支援などを行う傍ら、複数の民間サイバーセキュリティ専門組織において経営および分析の中核的な役割と技術面の統括を一体的に担っている。サイバー脅威インテリジェンス(特に地政学リスク)、外交安全保障やアクティブディフェンスに関する業務に従事するとともに、ソブリン・プラットフォームの開発にも注力している。


13:50~14:20 課題解決講演①
業務SaaSに潜む"隠れAI"のセキュリティリスク
~本当に見るべき項目と評価の勘所~

株式会社アシュアード
Assuredクラウド評価事業部  事業開発部
セキュリティエキスパートグループ
植木 雄哉氏

国内大手SIerに新卒で入社後、官公庁・金融・製薬・流通業等の幅広い業界向けにOAインフラ・セキュリティ領域のコンサルティングや開発支援を実施。その後、外資系総合コンサルティングファームにマネージャーとして参画し、セキュリティコンサルティング案件を担当したのち、アシュアードに入社。セキュリティエキスパートとしてサービス開発や顧客支援を担う。主な資格:CISSP、CCSP、PMP。


14:30~15:10 特別講演①
「NECグループにおけるサイバーセキュリティ対策の最先端」
~ データドリブンセキュリティ経営と人材育成戦略の舞台裏 ~

日本電気株式会社
Corporate Executive CISO 兼 NECセキュリティ株式会社 取締役
淵上 真一氏

SIerにてネットワークエンジニアを経た後、学校法人にて組織のセキュリティコントロールと、司法、防衛関連のセキュリティトレーニングを手掛ける。現在は、NECグループの全社セキュリティ統括を担当。2024年4月よりCISO着任。CISSPの認定機関ISC2の 認定主任講師として人材育成活動も努める。一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)評議員、一般社団法人サイバー安全保障人材基盤協会(CSTIA)理事。


15:10~15:40 課題解決講演②
AIリスクに備えるデータガバナンス
- AISPM と DSPM によるデータリスク最小化

Varonis Systems Japan株式会社
シニアセールスエンジニア
井上 高範氏

ジョージワシントン大学卒業後、松下電工社でネットワークエンジニアとしてキャリアを積み、シマンテック社、パロアルトネットワークス社、サイランス/ブラックベリー社にてエンタープライズ領域のセールスエンジニアリングに従事し、提案活動やチームマネジメントを担当。その後、日本の食品商社では新規ビジネスの立ち上げを経験し、現在はVaronis社でシニアセールスエンジニアとしてデータセキュリティソリューションの提案を行っています。


15:50~16:20 課題解決講演③
近日公開予定


16:20~17:00 特別講演②
企業の競争力となるセキュリティカルチャー醸成とは  
~影の努力を賞賛し開発組織の納得感を引き出す「Security CREST」~

株式会社サイバーエージェント
主席エンジニア / システムセキュリティ推進グループ マネージャー
野渡 志浩氏

2011年入社。セキュリティベンダーやSIerにて脆弱性検査サービスの立ち上げやセキュリティコンサルティング業務を担当した後、セキュリティエンジニアとしてEC事業を運営する企業へ。当社入社後は、セキュリティ推進の各部門代表者からなる横断組織「ITセキュリティ戦略室(CyberAgent CSIRT)」の立ち上げや各種プロダクトのセキュリティ強化支援、インシデントハンドリングを担う。