〇企画趣旨

「あなたの経理部門は、経営の武器になっているのか。」

ガバナンス強化、開示の高度化、グローバル連結管理――経営から経理・財務部門に向けられる要請は、かつてない水準に高まっています。経営環境の不確実性、競争の激化、人材不足、制度改正、そしてAIをはじめとするデジタル技術の急速な進展が、その圧力をさらに強めています。一方で、多くの企業の経理部門は、日々の処理に多くの時間を割かざるを得ない構造の中に置かれたままです。経営に数字を届けることはできても、経営判断を支える情報を能動的に提供できているか――この問いに即答できる企業は、決して多くありません。

これまで各社は、業務効率化や標準化、ガバナンス強化を目的に、ERP導入や業務改革、組織再編を進めてきました。しかし、グループ各社が独自のプロセスを持ち、データが分散したままでは、AI・データ活用も「その先の話」にとどまります。自動化はもはや前提条件だと語られる一方で、その前提そのものが整っていない――それが多くの日本企業の現在地です。

経理部門が経営の武器になるとは、管理会計やFP&A機能を持つということだけではありません。経営が判断を迫られる場面で、先回りして論点を整理し、数字で選択肢を示せる状態になることです。そして、その状態は最初から目指して到達できるものではありません。まず業務の無駄をなくし、データを整え、人材を育てる。組織・人材・データ基盤を三位一体で積み上げた先に、初めて「武器」と呼べる組織が生まれます。

本カンファレンスでは、キッコーマン株式会社の20年にわたる実践を軸に、効率化から高度化、そして経営貢献へと至る現実的なプロセスを共有します。シェアードサービス部門の設立、グループ統合会計基盤の整備、経理人材の育成――何を、どの順番で実行したのか。どのような壁があり、どう越えてきたのか。そして、20年の到達点と、次に目指す姿。実際の歩みから、自社に持ち帰れる示唆を探ります。

冒頭の問いは、挑発ではなく出発点です。「まだ処理で手いっぱいだ」と感じている方も、「高度化を目指したいが何から始めればよいかわからない」と感じている方も、自社の経理改革が今どのフェーズにあるのかを確認する場としてご活用ください。答えを受け取る場ではなく、自社の現在地と次の一手を見定める場に。CFO組織を競争優位の源泉へと進化させるための実践知を、ご一緒に考えます。

開催日時 925日() 14:00~16:50
会  場 会場対面および、オンラインLIVE配信のハイブリッド開催
     会場参加:文藝春秋本社ホール(千代田区紀尾井町3-23)
     オンライン参加:Zoomウェビナー
参加対象 企業経営者、経営幹部、経理部門、財部部門、経営企画部門、
     経営管理部門、ガバナンス部門の部門長など
定  員 会場参加 80名 / オンライン参加 300名
参加費用 無料(事前登録制)
主  催 文藝春秋
協  賛 株式会社電通総研

申込

〇来場特典
ご来場者様へ松田様の著書『グループ経営入門〔第5版〕 グローバルな成長のための本社の仕事』をプレゼント

〇申込特典
申込者様限定にて2週間のアーカイブ視聴をいただけます。

○プログラム

14:00~14:45 基調講演
「コーポレートガバナンス改革が問い直すCFOの要件」
~ 経営の武器として、経理・財務部門が果たすべき使命とは ~

東京都立大学経済経営学部 教授
東京都立大学大学院 経営学研究科 教授
松田 千恵子氏

株式会社日本長期信用銀行にて国際審査、海外営業等を担当後、ムーディーズジャパン株式会社格付けアナリストを経て、株式会社コーポレイトディレクション、ブーズ・アレン・アンド・ハミルトン株式会社でパートナーを務める。事業会社の社外取締役、政府等の委員を務める。東京外国語大学卒業、仏国立ポンゼ・ショセ国際経営大学院経営学修士、筑波大学大学院企業科学専攻博士課程修了。博士(経営学)。近刊に「サステナブル経営とコーポレートガバナンスの進化」(日経BP社)、「全社戦略ーグループ経営の理論と実践」(ダイヤモンド社)、「考える道標としての経営戦略」(日本実業出版社)等。


14:45~15:15 特別トークセッション
「ファイナンス部門の役割高度化に向けて歩む道」

〇パネリスト

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
ビジネスコンサルティング ファイナンス パートナー
永井 康幸氏

GBSのオファリングチームリーダー、およびEY GlobalにおけるJapanリージョンのGBSソリューションリーダーとして、国内外における企業の間接部門を中心としたオペレーションの効率化、高度化支援を担当。

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
ビジネスコンサルティング ファイナンス アソシエート パートナー
廣田 政孝氏

FP&Aのオファリングチームリーダー。経営管理高度化、FP&A機能強化、CX(企業変革)、会計・調達領域におけるBPR、システム構想策定、ERP・EPM導入を中心とした約20年のコンサルティング経験を有する。

〇モデレータ

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
ビジネスコンサルティング ファイナンス パートナー
山岡 正房氏

EYSCでファイナンスDXおよびトレジャリー領域のオファリングチームリーダーを兼務。2014年にEY入社後、クライアント企業のCFO部門向けに制度対応から業務プロセス改革、組織体制の見直し、グループ経営管理の強化、デジタルの活用など、さまざまな変革支援をリード。


15:15~15:25 休憩


15:25~16:10 特別事例講演
「経理財務の組織・人材、グループ経営基盤としての統合会計システム活用」

キッコーマン株式会社
執行役員 CFO
佐藤 俊行氏

1990年にキッコーマンに入社。国内グループ会社の間接部門シェアード化において、グループ共通会計システムの構築、展開に従事。グループの経理財務業務の標準化、経営情報の高度化、集約化を推進。連結決算のリーダーとして制度連結、管理連結を統括。2017年経理部長。2021年執行役員経理部長。2025年執行役員CFO経理部長。


16:10~16:40 クロージング講演
「グループ統合会計基盤で、何がどう変わるのか」
~ 経営情報の質、業務のスピード、そして貴社の現在地 ~

株式会社電通総研
エンタープライズ会計ソリューション本部 コンサルタント
李 叡氏

電通総研入社以来、会計システムの導入コンサルティング業務に従事。Ci*Xシリーズのセールスおよび導入プロジェクトに携わり、現在はCi*X Financialsを中心とした会計システム導入を担当している。キッコーマン様向けCi*X Financials導入プロジェクトでは、リーダーとして要件定義から本稼働を推進。現在は海外事業会社の業績を含むグローバル管理会計プロジェクトを担当している。


16:40~16:50 名刺交換