聞こえも健康も自分次第
早めの対策で「生き方」が変わる
年齢を重ねるほどに、健康の大切さを実感するようになる。難聴や認知症の発症リスクが高まっていくなかで、自分らしく生きていくために、今からできる備えを考えた。
聞こえと認知症は密接に関係している
年齢とともに認知症の発症リスクは高まっていく。現在の医学では認知症の根本治療は難しいが、認知症の前段階とされる軽度認知障害(MCI)の段階であれば生活習慣の改善や専門医の指導などによって健常に戻ることも可能とされる。「最近もの忘れが多くなった」など、気になることがあれば早めに病院にかかっておこう。また周囲の人と交流を重ねるといったごく当たり前の健康習慣が、認知症の予防に貢献する。
友人や家族との会話を楽しむためにも、健やかな聞こえを保つことが実は重要。医学誌「ランセット」に掲載された論文では認知症の予防可能なリスク因子のうち、難聴が最大のリスク因子と指摘されている。聞こえにくいと感じたら、耳鼻科医の診察を受けたうえで適切な補聴器を身に付けるなど対策を取っておきたい。
認知症が進行し判断能力が低下してくると、自分の意思でお金を使うことが難しくなる。この先の医療費や介護費などで家族に負担を掛けないためには、金融機関の代理人サービス登録や家族信託などの事前準備が必要となる。また死後の財産の引き継ぎ方に関しては遺言を作成しておくと確実だ。
遺言はNGOや公益団体へ財産の一部を寄付する遺贈寄付にも活用できる。自然災害に遭った地域の復興を支援したい、紛争に苦しむ人々を助けたいなど、それぞれの自由な思いを反映できる。