正直に告白すると、私はこれまで髪まわりのケアというものをしたことがない。シャンプーとコンディショナーはドラッグストアで適当に選んだもの。36年間、それで特に困った記憶もなかった。
ところが最近、雲行きが怪しくなってきた。鏡をのぞくと白髪がちらほら。夏場は夕方になると頭皮にベタつきを感じる。会議で人が隣に座った瞬間や、知人の家を訪れたとき、「大丈夫だろうか」と自分のニオイを警戒している自分がいる。同年代の友人の中には、髪のボリュームダウンを感じている者も。「そろそろ本気で対策しないとまずいのでは」――そんな漠然とした焦りを抱えていたところに、編集部から「この商品を体験してみませんか?」という提案が届いた。
頭皮の“風通し”が変わった……!
体験するのは「ヘアライズ TIスカルプパック」。シャンプー後、髪ではなく“頭皮”に直接すり込んで洗い流す頭皮用パックだという。
「頭皮用パック」という耳慣れない言葉に興味をそそられながら手に取る。編集部によれば、スヴェンソンが手掛ける商品だという。ウィッグの会社では? と思った方も多いだろう。私もそう思った。その疑問は、のちほど本人たちにぶつけるとして、まずは自宅で試してみることにした。
使い方は拍子抜けするほど簡単だった。いつも通りシャンプーをして、軽く水気を切り、頭皮にパックをすり込む。髪ではなく頭皮に、である。長年「トリートメントは頭皮につけないように」と思い込んできた身には、この時点でもう新鮮だ。
すり込んでみると、指先にプチプチとした粒の感触。コンニャク由来のスクラブだそうで、頭皮をマッサージするようにすり込んでいく。ザラザラとした感触が心地よく、ふわりとレモングラスの香りが立つ。3分ほど置いて洗い流すと、驚くほどさっぱりした。
大げさに聞こえるかもしれないが、頭皮の“風通し”が変わった感覚がある。意外だったのは髪だ。頭皮にしか塗っていないのに、乾かすと指通りがなめらかで、根元がふわっと立ち上がる。
実は市販のコンディショナーを使うと、皮脂が多いのか、私は仕上がりが重くベタつきがちだった。それがこのパックだと、ちょうどいい。その日の汚れをその日のうちにリセットできている。使い始めてすぐに、そんな感覚がはっきりとあった。
いったいこれは何なのか。俄然、開発の背景が知りたくなった。東京・池袋にあるスヴェンソンのスタジオを訪ね、サロンでの施術体験と合わせて、話を聞いた。
いざサロンへ。人生初の“頭皮チェック”の結果は……
池袋スタジオは、プライベート空間でのカウンセリングからウィッグや増毛の提案、さらには地毛を活かした薄毛が目立たないデザインカットや頭皮マッサージを駆使したスカルプケアまで、様々な男性特有の悩みに応えてくれるサロンだ。
今回はスヴェンソン独自の「AI頭皮診断」を体験。まずはマイクロスコープを使って頭皮をチェックしていくのだが、自分の頭皮を拡大画像で見るのは、当然ながら人生初である。
モニターに映し出された毛穴のアップに、思わず声が出た。羞恥心と好奇心が入り混じる。担当してくれたスヴェンソン技術管理開発チーム・ディレクターの仲田一成さんによれば、私の頭皮は「青白い色味で、血行は良好。健康的な状態」とのこと。ほっとしたのも束の間、AIによる頭皮分析では「皮脂多め」の判定が出た。やはり、か……。
「夕方になるとベタつく、という男性は多いんです。毛穴に詰まった汚れは、夏場は特に溜まりやすい。でも、パックを1回使うだけでも毛穴に詰まった汚れを洗い流せますよ」(仲田さん)
そのままシャンプー台へ移動し、プロの手による施術を体験した。頭皮にやさしいアミノ酸系のシャンプーで丁寧に洗い上げたあと、例のパックを頭皮にすり込み、揉みほぐしてもらう。スクラブの粒が頭皮の上を転がる感覚は、まさにヘッドスパ。自宅で使ったときの「気持ちよさ」の正体は、これだったのかと腑に落ちた。
ウィッグのスペシャリストが、なぜ“頭皮ケア”?
さっぱりした頭で、いよいよ核心を聞く。スヴェンソンといえばウィッグのスペシャリスト。つまり、ウィッグを通して“髪の悩みを解決”してきた会社だ。その会社がなぜ、頭皮ケア商品を作ったのか。メンズスヴェンソンのオンラインストア責任者で、頭皮ケアアドバイザー認定者でもある松本祐紀さんはこう語る。
「私たちは40年以上、ウィッグだけでなく増毛やカットケアといったソリューションを通して男性の髪の悩みに向き合ってきました。そういったお客様との対話の中で得た知見を活かして、頭皮ケアが必要なお客様もしっかりサポートしたい。その思いから『ヘアライズ』というスカルプケアブランドを立ち上げました」
スヴェンソンの技術者は、日々お客様と一対一で向き合っている。
「お客様が私たちにだけ話してくださる悩みがあります。そういう意味では、家族以上のつながりと言えるかもしれません。40年かけて築いてきたその信頼と知見があるからこそ、頭皮ケアの分野でも、お客様に本当に必要なものを提供できる自信を持っています」(松本さん)
開発にあたってこだわったのは、「髪を洗う」のではなく「頭皮を洗う」という発想だった。
「へアライズはスヴェンソン独自の毛髪理論に基づき商品設計された本格的な育毛・頭皮ケアシリーズです。今回体験いただいた「TIスカルプパック」は、開発当時から、頭皮の汚れを落とすことだけでなく、“きれいになった頭皮を守ること”にもこだわりました。化粧落としのように頭皮の汚れを洗い流すクレンジングと保湿を1本で両立させ、髪の土台である頭皮環境を整えることにこだわった、思い入れある商品です」
頭皮のエイジングケア成分*1であるキャピキシル*2やリデンシル*3で頭皮環境を整えつつ、洗浄を担うのは海泥*4・炭・コンニャクスクラブ*5という3種の吸着成分。それぞれ形や大きさが異なり、毛穴の汚れを役割分担で絡め取る。一方で馬油やホホバ種子油など天然由来の保湿成分も配合し、敏感肌でも使いやすい設計にしたという。
“髪の土台”だからこそ、香りでごまかさないケアを
ここで、個人的な事情を打ち明けた。私は36歳。薄毛ではないが、白髪が気になり始め、夏場は「ニオッていないか」という恐怖心が拭えない。こんな自分でも、スカルプケアには意味があるのか。すると松本さん、「僕は37歳です」。なんと同世代だった。
「めちゃくちゃ分かります。実は私も、仕事終わりに妻から『ちょっとニオイが気になる』と言われたことがあって(笑)。肌に曲がり角があるように、頭皮にも曲がり角があるんです。30代は仕事のストレスや責任で皮脂の分泌が増える一方、若い頃より代謝が落ちて、汚れを処理しきれなくなってくる。残留物が頭皮に溜まることで、かゆみやニオイにつながっていきます」(松本さん)
仲田さんが補足する。
「男性はそもそも女性より皮脂の分泌が多いんです。それなのにケアはシンプルに済ませがちで、毎日シャンプーしていても毛穴の汚れは取りきれていないことが多い。ニオイやかゆみの一因になることがあります」
“頭皮の曲がり角”に徹底洗浄!
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ニオイ対策としてのこのパックの特徴は、「香りで上書きしない」ことだという。
「香りでごまかすのではなく、汚れを根本からきちんと絡め取った上で、レモングラス*6など植物由来の香りがほのかに残る。使い続けたお客様から『家族にニオイを指摘されなくなった』という声を、実際にいただいています」(仲田さん)
頭皮は髪の土台であり、顔と一枚の皮でつながっている。顔は熱心にケアするのに、頭皮は「洗って終わり」の人がほとんど。そう指摘されると、返す言葉がない。
「今は大丈夫だと思っていても、洗いきれていない汚れは確実に溜まっていきます。髪に悩みがない方こそ、予防として頭皮を清潔に保つことが大事です。セルフケアにより頭皮環境を整えることで髪一本一本のハリ・コシアップが期待でき、ボリュームアップにもつながります」(松本さん)
「頭皮ケアは身だしなみでありエチケット」
使用頻度は毎日が理想だが、「外回りで汗をかいた日」「レジャーやスポーツの日」など、頭皮環境が悪くなった日だけの“プラスワンケア”でも効果的だという。いま使っているシャンプーやコンディショナーを変える必要はなく、間に挟むだけでいい。この「ハードルの低さ」は、面倒くさがりには大きい。
松本さんが実践している使い方も教えてもらった。
「塗布して3分ほど置くんですが、僕はその間に洗顔をしちゃうんです。終わる頃にじわじわとメントールの清涼感が来て、頭と顔を一気に流すのが気持ちいい。心地いいスースー感が訪れるんですよ」
コツは「揉み出し洗い」。頭皮をゴシゴシこするのではなく、指の腹で頭皮を動かし、毛穴の汚れを押し出すイメージでマッサージする。頭皮が硬い人、肩こりや眼精疲労が気になる人にも、セルフヘッドスパとしてお勧めだそうだ。
最後に、「まだ大丈夫だろう」と「そろそろやばい」の狭間で迷っている同世代に向けて、メッセージをもらった。長年、現場でお客様と接してきた仲田さんの言葉が刺さった。
「身体と同じで、人は何か問題が起きてからケアを始めるんです。でも髪も頭皮も、事前の予防が何より大事。年齢を重ねてから『あの時ああしておけばよかった』とおっしゃる方が、本当に多いです。だからこそ、なるべく早くこの商品に出会ってほしい」
松本さんは、こう締めくくった。
「30代、40代になると、頭皮ケアは身だしなみでありエチケットになってきます。パートナーや職場の仲間と気持ちよく過ごすためのベースと言ってもいい。それに、ケアをしたという実感が、自然と自分に自信を与えてくれる。気持ちが整い、前向きな一日を迎えられる。それって実は、私たちがウィッグを通してずっと提供してきた価値と、同じものなんです」
ウィッグのスペシャリストが作った頭皮パック。一見遠いようにも思えるが、根は一本に太くつながっていた。40年間、髪の悩みと向き合い続けた会社だからこそ、「頭皮全般の悩み」のケアにも本気なのだ。
取材を終えて数週間、自宅のバスルームには今もこのパックがある。夕方のベタつきが気にならなくなったこと、そして「しっかりリセットできている」という感覚。あの警戒心から解放されるだけで、人と会うのが少し楽になる。36歳、ヘアケア初心者の新習慣は、どうやら定着しそうである。![]()
*1エイジングケア成分:年齢に応じたケア
*2キャピキシル:アセチルテトラペプチド-3, アカツメクサ花エキス
*3リデンシル:セイヨウアカマツ球果エキス, チャ葉エキス,グリシン,塩化亜鉛
*4海泥:海シルト
*5コンニャクスクラブ:グルコマンナン
*6レモングラス:インドレモングラス油
INFORMATION
商品名称:へアライズ TIスカルプパック
販売価格:3,190円(税込)
内容量 :150g
頭皮を洗浄し保湿する頭皮用パック。
粒子がソフトなコンニャクスクラブが頭皮を優しくマッサージし、多孔質な竹炭の持つ吸着性を活かして毛穴の奥の残留汚れまでスッキリと洗い落とすことで、育毛剤の浸透※力を高め、髪のハリ・コシをアップします。
※角層まで

スヴェンソン メンズ事業部は、40年以上にわたり毛髪・頭皮の悩みに向き合ってきたプロフェッショナル集団です。主力サービスとなるウィッグでは、ご自身の残っている頭髪部分に特殊な3本の糸だけを使ってウィッグを編み込み装着する独自の特許技術「スヴェンソン式増毛法」を始め、ご自身の髪を活かして薄毛を目立たなくするカット・ケア・コーティングサービスなど、多彩なソリューションを提供。お客様一人ひとりの悩みに寄り添い、「自分を磨く術(スヴェ)」を提案するトータルヘアケアサービスを展開しています。

スヴェンソンが開発した本格スカルプケアシリーズ。
「頭皮ケアを根本から考える」をコンセプトに、これまで培ってきた技術とノウハウを活かした男性の頭皮環境・育毛で本当に必要なものにこだわったラインアップを展開。店舗の施術でも使用されるアイテムをより手軽に、そして本格的に継続実践できるホームケアを実現します。