「今日、雨やで!」メッセージを送るも既読はつかず……

 よく晴れた8月の朝のこと。

 大阪府内の住宅街に暮らす50代の主婦、由紀子は、いつものようにバタバタと朝の支度を済ませ、夫を玄関で送り出した。ほどなくして、今度は部活へと向かう高校生の息子を見送る。ドアが閉まってようやく一息つき、洗い物をしようとテレビをつけると、ちょうど天気予報のコーナーが始まるところだった。

「午後から広い範囲で雨の予想です。夕方にかけては、激しく降るところもあるでしょう」

 あ、と思った。夫も息子も、傘を持っていかなかった。急いでスマホでメッセージを送ったが、既読はつかない。2人とも電車の時間を気にしながら慌てて出ていったから、見ている余裕などないのだろう。

 結局、2人には連絡がつかないまま午前中が過ぎた。

 

 午後、由紀子は久しぶりに友人の智子の家へ遊びに出かけた。智子は息子が塾に通っていた頃のママ友で、電車で3駅ほど離れた住宅街に住んでいる。リビングに通されてお茶をしていると、キッチンのほうから不意に声がした。

「雨雲が近づいてきています。ご注意ください」

 思わずあたりを見回す。しかし、テレビもスマートスピーカーも見当たらない。

「あ、ちょっと待ってて!」

 智子は慣れた様子で立ち上がると、小走りにベランダへ向かい、干していた洗濯物をさっと取り込んで戻ってきた。

「今の声、何?」

「ああ、“スマぴこ”っていうねん。ガス警報器なんやけど」

 智子が指差したのは、キッチンの壁に取り付けられた、手のひらほどの小さな機器だった。

暮らしの情報をしゃべり出す、“13万台売れた”ガス警報器

「どういうこと? ガス警報器がしゃべるん?」

 由紀子が訝ると、智子はカップに口をつけながら、やや澄ました表情で説明してくれた。

「そう。ネットにつながってて、天気予報とか雨雲速報とか、いろいろ勝手にしゃべってくれるねん」

 スマぴこは、大阪ガスが2020年に発売したまったく新しいタイプのガス警報器で、正式には「ツナガルde警報器」というらしい。ガス漏れや一酸化炭素の検知はもちろん、インターネット接続と各種センサーが搭載されており、暮らしに役立つ12のサービスを音声で届けてくれるのだという。機種によっては火災警報機能もついてんねん、と智子は続けた。

「もともとガス警報器はつけてたんやけど、13万台も販売してるって聞いて、交換のタイミングでスマぴこに変えてん。数カ月前のことやけど、もう手放されへんわ」

「うちにもガス警報器はあるけどなあ、点検のときぐらいしか意識したことないわ」

 由紀子がそう言うと、智子は笑いながら言った。

「朝、設定した時間になったら天気予報をしゃべってくれるから、忙しい時間にわざわざ調べんでいいねん。うちの旦那も、スマぴこが『降水確率90%』って言うたら素直に傘持って出るようになったで」

 今朝の自分を思い出して、胸がちくりとした。テレビをつけるのが遅かったから、家族に傘を持たせ損ねたのだ。

調べなくても、“勝手にしゃべる”からラクになる

「でも、それってスマホとかでもできるんちゃう?」

 素朴な疑問をぶつけると、智子は首を横に振った。

「スマホは自分で意識して調べなあかんやろ? スマートスピーカーも話しかけなあかんし。でもスマぴこはこっちが何もせんでも、必要な情報を、必要なタイミングで、先回りしてしゃべってくれる。身支度してても、料理中でも、手を止めずに情報が入ってくるのがほんまにラク」

 テレビは電源をオンにすれば情報が流れ続けるが、ずっと見ているわけにはいかない。スマホは便利だが、自分で検索するという能動的なアクションが必要になる。スマートスピーカーも、話しかけなければ答えてくれない。スマぴこは、その“隙間”を埋める存在なのだ。

「しかも、住んでる地域の郵便番号を登録するから、天気予報も気象警報も、この町のもの。テレビの全国天気とは精度が違うんよ。

 地域の防犯情報もしゃべってくれるし、部屋の温度が上がったら熱中症の注意喚起もしてくれるし。冬は乾燥の注意もしてくれるんやって」

 説明を聞きながら、由紀子はだんだん前のめりになっていく。

「下の子なんか、“スマぴこちゃん”って呼んでるで」

 楽しそうに智子は続けた。人感センサーがついていて、家族の帰宅を検知すると登録したメールアドレスに通知を送ってくれる機能もある。子どもが学校から帰ってきたことが外出先でもわかるのだという。

「一人暮らしのお年寄りなんかは、スマぴこが話しかけてくれるだけで『見守ってくれてる安心感がある』って言うてはるらしいよ」

 ただの警報器が家族の一員のようになるのか、と由紀子は思った。ロボット掃除機やスマートスピーカーが“家族”っぽくなるという話は聞いたことがあるけれど、ガス警報器がその仲間入りをしているとは驚きだ。

“勝手にしゃべる”ガス警報器
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電車の情報も、家族へのメッセージも…まだまだあった“スマぴこ”の機能

 あっという間に夕方になり、そろそろ帰ろうかというとき、スマぴこがまた声を上げた。

「○○線は人身事故の影響により、運転を見合わせています」

「ええっ!」

 悲鳴をあげたのは由紀子だった。それはまさに由紀子の自宅方向へと向かう路線だったのだ。スマぴこには電車運行情報の機能があり、よく使う路線を登録しておくと、遅延や運転見合わせをリアルタイムで教えてくれるのだ、と説明したあと、智子は微笑んだ。

「私、今から家族を迎えに行くから、ついでに車で送るわ」

 智子の申し出に甘えて、家の近くまで送ってもらう道中、車の中で智子はこう言った。

「ガス警報器をつけてない家庭も多いらしいねん。うちも正直『ガス漏れなんか関係ないわ』って思ってたけど、ガスに引火して爆発が起きたっていうニュースもあったやん? しかも火災で亡くなる原因の多くは一酸化炭素中毒なんやっていうのも聞いて、やっぱり警報器は大事やなと思った。しかもスマぴこは天気も防犯情報も教えてくれるし、気象警報も避難情報もすぐに発話してくれる。緊急時だけじゃなくて、毎日の暮らしの中でずっと安心をくれるねん」

 智子の言葉が、由紀子の胸にすとんと落ちた。

 無事に帰宅した由紀子は、さっそくスマホでスマぴこを検索した。

 自由文声かけは、スマホで設定した文章をスマぴこにしゃべらせることができる機能で、「今日はゴミの日です」「宿題の時間です」といった日常のリマインドを決まった曜日と時間に設定できる。録音声かけなら、スマホで録音した声をそのまま届けることもできる。

 万が一のガス漏れや一酸化炭素の発生時には、従来の警報音に加えて、登録したメールアドレスに通知が届く。外出中でも異常を知ることができるのは大きな安心だ。さらに火災警報機能がついたスマぴこなら、火災・ガス漏れ・一酸化炭素と幅広く検知してくれると知り、こっちもええな、と由紀子はひとり呟いた。

 ただし現在、スマぴこが使えるのは大阪ガスの供給エリア、つまり関西圏に限られている。全国展開も視野には入れているらしいが、当面は関西だけの“特権”だ。

 ホームページを一通り見終えた由紀子は、早速スマぴこへの交換を申し込むことにした。

緊急時にも、毎日の暮らしも安心を!
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ガス・CO漏れの検知機能も、ネット接続でさらに安心に!

 スマぴこの企画・販売に携わる大阪ガスマーケティングの小西壮大さんに、サービスに込めた思いを聞いた。

 ガス警報器を設置していない家庭に理由を聞くと、「うちはガス漏れする心配がないからいらない」という声が多くあったという。

「そういった方にも手に取っていただくにはどうすればよいか。考えた結果、ガス警報器以外の価値を加えて、もっとお客様の暮らしに役立つ機器にアップデートしようということで、スマぴこの開発を進めました」

 お客様の日々の生活にどれだけ役に立てるか。そのスタンスが、天気情報や防災情報、電車運行情報といった12のサービスに反映されている。

「テレビやスマートスピーカーとスマぴこの最大の違いは、“勝手にしゃべる”という点です。ご自身で調べたり話しかけたりする必要がなく、お料理中などの手が離せないタイミングでも、必要な情報を先回りしてお届けできます。また、インターネットとつながる機器というスマぴこの利点を活かし、外出中でも異常を検知したらメールでお知らせできるという安心面のアップデートもできました」

 最も利用率が高いサービスは天気予報と気象警報。住んでいる地域の情報をピンポイントで届けてくれるため、テレビの天気予報との差別化が明確で、年代を問わず便利に使われている。小西さんが個人的におすすめしたいのは、昨年リリースされた電車運行情報だという。

「よく使う路線を登録しておくと、朝のお出かけ前や帰りを待つご家族に、運行状況をお知らせできます。リリースから1年ほどですが、今後さらに利用率が高まっていくことを期待しています」

 現在は関西エリア限定のサービスだが、全国展開も将来的な視野に入れながら、日々の開発と新サービスの模索を続けていくと小西さんは言う。

「お役に立てる機器だと思っていますので、できるだけ早く手に取っていただければ。関西にお住まいの方にとって、きっと毎日の暮らしが少し便利で、少し安心になるはずです。ぜひ一度、ホームページでスマぴこの12のサービスをご覧いただけたらと思います」

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提供/大阪ガスマーケティング株式会社