〇企画趣旨
企業を取り巻くサイバーリスクは、依然として深刻化の一途をたどっています。ランサムウェアによる事業停止やサプライチェーンを狙った攻撃は後を絶たず、AIを悪用したフィッシングやマルウェア生成など、新たな脅威も急速に拡大しています。さらに国内では、経済産業省が推進する「セキュリティ対策評価制度」をはじめ、取引先を含めたセキュリティレベルの可視化・底上げに向けた取り組みが本格化しつつあり、サイバーセキュリティは企業の信頼性や競争力を左右する経営課題として、その重要性を一層増しています。
その一方で、世界ではサイバーセキュリティを取り巻く前提そのものが大きく変わり始めています。生成AIはAIエージェントへと進化し、人だけでなくAIがシステムやデータへアクセスし、自律的に業務を遂行する環境が現実となりつつあります。攻撃者側もAIを活用することで攻撃の自動化・高度化を進める一方、防御側もAIによる検知・分析・対応を前提とした新たなセキュリティ運用への転換が求められています。
さらに、企業が守るべき対象は、従来のIT資産だけではなく、AIエージェント、API、クラウド、SaaS、ソフトウェアサプライチェーン、Machine Identity(機械ID)、さらにはAIが生成・活用するデータへと急速に拡大しています。海外では、AIネイティブ企業を前提としたセキュリティ戦略やデジタルトラスト、ポスト量子暗号への移行などが、CISOだけでなく経営層・取締役会の重要テーマとなっており、サイバーセキュリティは「守りのIT」から企業価値を支える経営基盤へと再定義されつつあります。
本カンファレンスでは、セキュリティ対策評価制度への対応やランサムウェア対策といった喫緊の課題を整理するとともに、AIネイティブ時代を見据えたサイバーセキュリティの最前線を展望します。国内外の最新動向を踏まえ、AIエージェントのガバナンス、アイデンティティ管理、AIを活用したセキュリティ運用、デジタルトラスト、ポスト量子暗号など、これから企業が備えるべき新たな論点を多角的に考察し、次世代のセキュリティ戦略を探ります。
〇開催概要
開催日時 10月30日(金) 13:00~17:00
会 場 会場対面および、オンラインLIVE配信のハイブリッド開催
会場参加:文藝春秋本社ホール(千代田区紀尾井町3-23)
オンライン参加:Zoomウェビナー
参加対象 企業経営者、経営幹部、セキュリティ部門、情報システム部門、
デジタル推進部門、経営企画部門、ガバナンス部門、
サプライチェーン部門など
定 員 会場参加 100名 / オンライン参加 400名~
参加費用 無料(事前登録制)
主 催 文藝春秋
協 賛 エムオーテックス株式会社、株式会社アシュアード、
Splunk Services Japan
〇来場特典
ご来場の皆様へは大久保様の共著書「この一冊で全部わかるセキュリティの基本 第2版」を1冊プレゼント
※書籍のお渡しはすべての講演終了後となります。途中退出のお客様は特典が付きませんのでご了承願います。

〇申込特典
申込者様限定にて、開催後2週間のアーカイブ視聴をいただけます
〇プログラム
13:00~13:50 基調講演
「サイバー空間の観測から読み解く、変わりゆく脅威と組織防衛の新たな視点」
~ AIによって進化する攻撃者エコシステムと、これからのセキュリティ戦略 ~

横浜国立大学大学院環境情報研究院
先端科学高等研究院教授
吉岡 克成氏
2008年より横浜国立大学にてサイバーセキュリティ研究開発を開始。総務省「電波の有効利用のための IoT マルウェア無害化/無機能化技術等に関する研究開発」、NEDO「KPRO・先進的サイバー防御機能・分析能力の強化」他、国プロに多数参画。サイバー安全保障分野での対応能力の向上に向けた有識者会議 構成員、IPAセキュリティ要件適合評価及びラベリング制度(JC-STAR) 技術審議委員会委員長等。博士(工学)。
13:50~14:20 課題解決講演①
SaaS活用とセキュリティ強化を両立するIDaaSとは?
LANSCOPEIDアクセスマネージャーではじめるID管理

エムオーテックス株式会社
LANSCOPE ID アクセスマネージャー
プロダクト マーケティング マネージャー
疋田 一平氏
入社以来、IT資産管理・内部不正対策製品のパートナー営業として、プレイヤーおよびマネージャーを経験。現在はプロダクト マーケティング マネージャー/PMMとして、これまでアンチウイルスや脆弱性診断などを担当。今期からはID管理(IDaaS)製品を担当し活動中。またDX・クラウドシフトにおけるセキュリティ対策についても、「現場目線」をモットーに、全国各地で講演・セミナーに登壇している。
14:20~14:30 休憩
14:30~15:10 特別講演①
「SOMPOグループのサイバーセキュリティ戦略の現在地」
~ サイバーリスクを「確率」ではなく「前提」で捉え直す ~

SOMPOホールディングス株式会社
IT企画部 特命部長
喜多村 直己氏
SOMPOホールディングスのサイバーセキュリティグループリーダーとして、SOMPOグループを俯瞰したサイバーセキュリティの全体統括に従事。全社視点かつビジネスとリスクのバランスを前提としたサイバーセキュリティの推進を行っている。ITシステム開発やプロジェクトマネジメント業務経験に加え、複数の外資系保険会社リスク管理部門において非財務リスク全般の管理業務をリードしてきた経験を有している。情報処理安全確保支援士、CRISC、CGEIT、CISM、CISA資格保有
15:10~15:40 課題解決講演②
フロンティアAI登場によるサプライチェーンリスクの変化

株式会社アシュアード
セキュリティエキスパート
坂本 涼氏
メーカー系SIerにて、医薬品卸業界向けの基幹・周辺システム開発を担当し、一連のシステム開発工程を経験。その後、会計系コンサルティングファーム複数社にて、IT監査におけるIT全般統制の整備および評価、サイバーセキュリティ戦略立案、先端技術領域における新規事業構想策定等を経験。アシュアードに入社後は、セキュリティエキスパートとしてコンサルティングやサービス開発等を担当。
15:40~15:50 休憩
15:50~16:20 課題解決講演③
「近日公開予定」
Splunk Services Japan
16:20~17:00 特別講演②
「これからの企業セキュリティ、その『キモ』を捉える」
~ AI・ソフトウェア時代のリスクと、セキュリティ・バイ・デザイン、対策評価の実践 ~

情報セキュリティ大学院大学
研究科長・教授
大久保 隆夫氏
1991年東京工業大学物理情報工学専攻修了。同年株式会社富士通研究所に入社。リバースエンジニアリング、分散開発環境、アプリケーションセキュリティの研究に従事。2006年、情報セキュリティ大学院大学入学、2009年同修了。博士(情報学)。2013年より本学准教授。2014年より同教授。情報処理学会コンピュータセキュリティ研究会専門委員。電子情報通信学会会員、日本ソフトウェア科学会会員、IEEECS会員。脅威分析研究会幹事、日本サイバー犯罪対策センター理事。著書に、『イラスト図解式この一冊でぜんぶわかるセキュリティの基本』(共著,lSBクリエイティブ、2017年)『サイバーセキュリティ、マジわからんと思ったときに読む本』(オーム社、2023年)。