「今は、一致団結しなきゃしゃあない。けどな……」
11月5日、東京・永田町にあるザ・キャピトルホテル東急の宴会場。高市早苗前経済安保相(63)の関西弁に神妙な面持ちで耳を傾けていたのは、萩生田光一元政調会長(61)をはじめ、石破茂首相(67)と距離を置く約20名の自民党保守派の議員たちだった。
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衆院選で与党が大敗し、過半数割れに追い込まれる中、特別国会が11月11日に召集された。30年ぶりの決選投票となった首班指名選挙の間、あろうことか議場で居眠りをしている様子の人物がいた。
「当の石破氏です。9日に都内の病院に2時間滞在し、この日も風邪薬を服用していた。支持率急落に『くよくよしても仕方ない』と漏らすなど、飄々と振る舞ってきましたが、現状はまさに“内憂外患”です。総裁選前は『俺に選挙を仕切らせたら負けない』と周囲に語っていたものの、衆院選で惨敗。少数与党となり、国会対応で野党への配慮が欠かせない上、両院議員懇談会では責任を追及されました。さすがに心身のストレスが溜まっているのでしょう」(首相周辺)
そんな石破氏の“追放劇”を仕掛け始めたのが、高市氏だ。10月29日には、鈴木淳司元総務相や谷川とむ前衆院議員ら自身に近い落選議員の慰労会を開いた。
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source : 週刊文春 2024年11月21日号